知らなきゃ大損!家計の新ジョーシキ!今どき家計の立て直し方(後編)
浪費グセが直らない、ムダな出費が止まらない、節約してもお金が貯まらない……。家計相談で数々の家庭のお金の動きを見てきたスゴ腕FPの2人が、?今どきの家計〞の立て直し方について徹底対談。知ってトクするお金の知恵を身につけ、迫りくる大増税時代を乗り切ろう!


住宅ローンの組み方で危うく800万円も損するところでした!?

横山 前野さんは以前、学校の先生をされていたそうですね。どうしてFPに?

前野 大学卒業後、香川県で中学校・高校の養護教諭をしていました。当時は実家暮らしで、お金のことにはまったく無頓着でした。25歳のとき、結婚して大阪に引っ越したのですが、退職したら失業手当をもらえると思っていたのに、一銭も出ませんでした(笑)教員は雇用保険に加入していなかったんですね。その後も加入していた生命保険会社が破綻したり、ムダな住宅ローンを組んだりとお金の失敗を経験し、「このままじゃダメだ」と思ってFPの勉強を始めたんです。横山さんは?

横山 私は司法書士事務所に勤めていたころ、自己破産をした人が数年後にまた相談に来られるケースが多いことに驚き、家計再生の必要性を感じてFPの資格を取りました。といっても私自身、そこに至るまでに実は紆余曲折がありまして。24歳で結婚して、頭金なしで住宅ローンを組んで家を買い、子供が次々生まれたのにサラリーマンを辞めたので家計は火の車(笑)。生活費に充てるため、カードキャッシングを重ねて、借金が100万円に膨らんでしまったんです。すると、看護師をしている妻が「これで立て直しましょ」と100万円をポンと渡してくれて、それで借金を返済し、一気に立て直すことができたんです。

前野 もし奥さまの?内助の功〞がなかったら……?

横山 今ごろどうなっていたか。その後、本を出す機会に恵まれ、札幌と東京に事務所を構えて活動できるまでになりました。今でも妻には頭が上がりません(笑)。

前野 自分が失敗したからこそ言えることってあるんですよね(笑)。私も必要以上に多額の住宅ローンを組んで、危うく800万円も損するところでした。FPの勉強を始めてから気づいて借り換えや繰り上げ返済をしたので、途中で食い止めましたが……。正しい知識を持っていれば防げることも多いと思うんです。

横山 そうそう。でも、日本では学校でお金のことをきちんと教えてもらう機会がない。セールストークや噂を簡単に信じちゃうんですよね。

前野 子供の金銭教育は必要だと思います。見ていると、「いるものがあったら言いなさい」と、親の判断で子供のお金を管理するご家庭が多いんです。でも、1カ月のお小遣いとして1000円くらい渡せば、自分でいるものといらないものを選別したり、足りないからこうしようとか、考える力がつきますよね。

消費税や社会保険料のアップで負担が増加。現実を見ることが大事

横山 これから消費税や社会保険料の引き上げで、家計を取り巻く状況はますます厳しくなりますね。標準的な世帯で負担が年間30万円以上増えるという試算も出ています。

前野 そうなるともう月1万円、2万円の節約だけでは乗り切れません。ただいたずらに不安に思うのではなく、まず現実を見ることが大事です。

横山 知らないで漠然と不安だっていう人、多いですよね。

前野 いくら貯めたらいいのかわからないのに、貯蓄のために節約しているというストレスは抱えてほしくありません。シミュレーション(キャッシュフロー表)を見れば、「このままじゃダメだ」とか「じゃあ、どうしたらいいんだろう」とか、考えますもの。

横山 平均を気にする方も多いですよね、貯蓄額とか食費の比率とか。でも、あまり意味がない。「自分がどういう生活をしたいのか」というところからスタートしないと。