仏ラコステが同族経営に終止符 スイス小売大手傘下に

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 仏LACOSTE(ラコステ)社の新会長Sophie Lacoste Dournel(ソフィー・ラコステ・ドゥルネル)が、自身と同族が所有するLACOSTE社の株式28%をスイスの小売大手Maus Frères(マウス・フレール)社に売却する。跡継ぎ争いが発端の買収劇で、これによりMaus Frères社はLACOSTE株の93.3%を所有することになり、1933年にテニスプレーヤーRené Lacoste(ルネ・ラコステ)が創業して以来、継承されてきた同族経営に事実上のピリオドが打たれる。

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 Sophie Lacoste Dournelは、創業者René Lacosteの孫にあたり、前会長のMichel Lacoste(ミッシェル・ラコステ)の娘として今年9月に新会長に就任。しかし、以前から娘の力量に疑問を抱えていたMichel Lacosteは、Sophie Lacoste Dournelの新会長決定は不法であると裁判所に提出。自身が所有するラコステ株30.3%をMaus Frères社に売却した。これを受け、会社や従業員の利益を最優先に捉えた新会長らも自身の保有する株式の売却を発表している。

 1902年創業のMaus Frères社は、子会社Devanlay(ドゥヴァンレイ)を通じて「LACOSTE」のライセンス権を持ち、LACOSTE社の35%の株式を保有してきた主要株主。今回の買収額は、10億から10億2500万ユーロ(約1015億円から約1270億円)とみられている。