『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』
新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマ他にて全国公開中
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11月3日から公開されたマドンナ監督による『ウォリスとエドワード〜英国王冠をかけた恋〜』が、ファッション業界を始め、様々なアーティスト、ファッション誌編集者らから感動の声が届いている。まずはどんな物語なのかをご紹介しよう。

ストーリー


1998年、NYで暮らす元学芸員の女性ウォリーは、地位も名誉もお金もある分析医の夫を持ちながらも、その冷えた関係に葛藤を抱えていた。

そんな折、彼女はウォリス・シンプソンという女性の存在に興味を持ち始める。彼女は1930年代、英国国王であったエドワード8世が自らの王位を捨てて結婚しようとした離婚歴を持つアメリカ人女性。当時、この禁断の愛は大スキャンダルとなりウォリスは世界中からバッシングを受けることになる。自由、評判、プライバシーを捨ててまでエドワードとの愛を貫いた彼女とは一体どんな女性だったのか。

ウォリーが彼女に惹かれてゆく様とウォリスとエドワードの愛の軌跡が交互に紡がれてゆく。

マドンナの描きたかった女性像とは?


マドンナは本作に向けて長年の構想と2年間かけて脚本を書き上げたという。これまでバッシングの対象でしかなかったウォリスに興味を持ち、彼女の素顔に迫りたかったと語る。

ウォリスがエドワードと恋に落ちた時は2番目の夫がいただけでなく、そもそもエドワードの愛人だった親友がバカンスで国を離れている時だった。つまり、夫がいながら親友の留守中に、その親友と恋人の愛人になるという、それだけ聞いたら「ありえない!」と叫びたくなる状況の上、事もあろうかイギリスの国王と恋仲になってしまったのだ。

愛以外のすべてを犠牲にしたウォリス


しかし、本作を見ていると彼女い悪気があった訳じゃないことはよくわかる。恋なんて悲しいながらコントロールが効かないものだし、彼女なりの葛藤もあった。そして、何より彼女がエドワードとの愛を選んだことで、それ以外のほぼ全てを犠牲にすることになる。

そんな波乱の人生を送るウォリスの生涯を、マドンナは彼女の脆さや強さを浮き彫りにしながら、美しい恋愛物語だけにとどまらせず、女性として生きる事の幸せとは何かという問いに向き合っている。

息を呑むほどエレガントな衣装の数々


ウォリス・シンプソンという女性は、小柄で決して美人ではなかった。それを自身でも認識していたようで、その代わりに卓越したファッションセンスの持ち主で抜群の着こなしを身につけたのだという。その彼女のエレガントな様は、本作で十分に堪能することができる。「ヴィオネ」「スキャパレリ」「クリスチャン・ディオール」
「ジバンシィ」を着こなす彼女の美しさはどのシーンを見ても息を呑んでしまうほどウットリ。

ちなみに衣装デザインを担当したのは、マドンナと長年タッグを組んできたマリアンヌ・フィリップス。彼女は『ウォーク・ザ・ライン〜君に続く道〜』でオスカー衣装デザイン賞にノミネートされ、他にも数々の作品を手がけ、<先見の明と流行を仕掛ける才能において彼女の右に出るものはいないと言われるデザイナー。その上、カルティエとヴァン・クリフ・アーベルが本作に協力、かつて彼女が身につけていた需要な宝飾品を再現した。目の眩むようなジュエリーの数々を見る事の出来る貴重な機会とも言える。