F1開催サーキット中でも最も半径の小さなコーナー「フェアモント・ヘアピン」 (Photo:©木村昭二)

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投資で成功を収め大富豪の仲間入りをしたら、モナコに移住するのもアリか!? 世界のセレブが居住地にモナコを選ぶのは、所得税や相続税がない「タックス・ヘイブン」であるという理由だけではなかった。海外投資の第一人者・木村昭二が、あなたの知らないセレブの国へ、飛んだ!

タックスヘイブンで、所得税なし!
銀行預金30万ユーロで居住権がもらえる

 フランスは地中海沿岸、イタリアの国境近くに、世界で2番目に小さな国家・モナコがあります。ちなみに一番小さい国はバチカン、3番目に小さな国は9月に本連載でも取り上げたナウルです。

 モナコは面積わずか2.02平方キロメートル。東京ディズニーリゾート(ランドとシーとホテル群に駐車場まで合わせた面積)とほぼ同じ広さの国土に、約3万6371人の国民が住んでいます。

 F1マシンが市街地コースを疾走する「モナコグランプリ」や「カジノ」などが有名ですが、投資家が真っ先に連想することと言えば「タックスヘイヴン」でしょう。個人に対する所得税はゼロ。相続税も配偶者・両親・子どもに対しては、かかりません。75%以上の売上がモナコ国内である会社には利益に対して課税はありません。

 そのため、周辺の国々から大富豪や実業家が続々と移住して「億万長者たちの楽園」のようになっています。海外移住ブームの折、最上級の移住先とはどのようなものか、調査してまいりました。

 調べてみると、モナコに移住することは自体は、それほど難しいことではありませんでした。?モナコで事業を営むか、?モナコ企業の従業員になるか、?退職者として居住するか、のいずれかで居住権が得られます。

 悠々自適の老後を送るのに移住を実現するとすれば「?退職者として居住する」になりますが、これも住まいを購入または賃貸で確保し、30万ユーロ(約3078万円)を現地の銀行に預ければ、約半年ほどで認可が下ります。

 また居住が途切れることなく10年以上経過すれば、モナコ国籍の取得が可能になります。わずらわしい手続きはプライベートバンクに信用のおける現地コンサルタント会社や信託会社を紹介してもらい、任せましょう(※あくまで投資で成功した後の話ですから、資金をどう工面するかはあえて触れません)。

 現地の銀行に預ける30万ユーロですが、移住に際してこのような条件が課される場合、たいていはその国に留まる間は残高が維持されている必要があります。しかし、モナコの場合は残高証明書をもらうところまででOK。その足でディーラーへ直行し、ぽ〜んとフェラーリを買ってもいいのです。

 その代わり、居住許可が出たらきちんと住まなければいけません。警察が居住の実態を調査しており、長期間留守にしてほったらかしにしていると、居住許可はあっさり取り消されてしまいます。

 モナコの歳入は年間約10億ユーロ(約1026億円)程度で、そのうち60%がVAT(付加価値税)によるものです。大富豪に実際に居を構えてもらい、彼らが不動産や高級車や宝飾品をばんばん購入し、毎晩パーティーを催してキャビアやワインなどの高級食材を消費することで潤っているのです。税金逃れのペーパー居住者はお引取り下さい、というわけです。

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