J.ビーバーの "ツイート力" で災害救済 写真:INFPhoto/アフロ

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ハリケーン「サンディ」はアメリカ東海岸、特にニューヨークとニュージャージー州に大きな被害をもたらし爪痕を残していったが、そんな中で、ニュージャージー州のクリスティー知事(Gov. Chris Christie)はジャスティン・ビーバー(18)のことを考えていた。

と言っても、「ジャスティンの歌ってホントに癒されるよね〜」などと考えていた訳ではない。

クリスティー知事は、ジャスティンの持つ絶大なTwitterパワーを、助けを必要としているニュージャージー州のためになんとか借りられないか考えていたのだ。

そこで、面識はなかったと思われるが、彼はジャスティンに「"ニュージャージー州ハリケーン・サンディ被害救援基金"の情報を広めてくれないか」とツイートした。

"@justinbieber うちの娘たち、すごいファンなんだよね。お願いなんだけど、NJ救援基金の情報を広めてくれないかな?こちらが詳細:tinyurl.com/anufbos #復興するぞ"知事がジャスティンにツイートしたのは、日曜日の午後2時過ぎ。それに応え、ジャスティンは知事のつぶやきをすぐリツイートし、それは彼のファン、ビリーバー達によって日曜の夜までに1300回以上リツイートされ、700回以上お気に入りに登録されている。(2日後の現時点では3200回リツイート、1700回近くお気に入り!)
実はジャスティンは、知事からツイートを受け取る20分ほど前に赤十字のサンディ救援基金についてもツイートしていた。「これから赤十字と協力して、ハリケーン・サンディの被害を受けた人達のために、(フォロワーの)みんなに救済の寄付をしてもらえるようにするからね」(携帯メールなどを通して、簡単に寄付ができるようにセットアップすることだと思われる。)


クリスティー知事は他にも、ジョナス・ブラザーズや俳優のダニー・デヴィート、またCNNニュース番組のホストとして知られるピアース・モーガンなどに向けて、救援基金の情報を広めてくれないかツイートして持ちかけた。(しかしこの中で一番フォロワーが多いのは、桁違いでジャスティン・ビーバーだ。)

ジャスティンはカナダ人でピアース・モーガンはイギリス人だが、ジョナス・ブラザーズの中でケビンはニュージャージー州生まれだし、ダニー・デヴィートも"ジャージー"出身なので、後者の2人はそういう出身地関係で声がかかったようだ。




ニュージャージー州ハリケーン・サンディ被害救援基金の見出しには、マリー=パット・クリスティー州知事夫人からこんなメッセージが書かれている。

「ハリケーン・サンディは信じがたいレベルの、徹底的な荒廃をわがガーデン・ステート(ニュージャージー州の愛称)にもたらし、家々、ビジネス、そして昔から知られる象徴的な場所も破壊していきました。知事と私はニュージャージー州を助け、癒し、再建していくためこの基金を設立しました。」

<サンディの被害者を訪ねハグするクリスティー州知事とマリー=パット知事夫人>

セレブにツイートする際に、クリスティー知事は"@"の前に"."をつけ、一般にも見えるようにしている。そうすると受け取った側のまわりも「こんなメッセージを受け取ったのか」と分かるので、返事をせざるを得ないということはあるだろう。でもジャスティンの場合それ以前にも赤十字と協力する、とツイートしているので、助けたいという意志はもともとあった。それをフォロワーである子供達が見て父親に知らせ、知事がすかさずジャスティンに連絡した...と考えると自然かもしれない。

災害の時にセレブに助けを求めるのがいい方法なのか、そして定石になるのかは分からないが、ジャスティンが"リツイート"というボタンをポチッと押しただけで3千万人近い彼のフォロワーに情報が伝わるのだから、ダメもとでもやって損はなかったと言えるだろう。この場合結果を見る限り、ジャスティンはガーデン・ステートにとってちょっとした守護天使になりそうだ。