モダンでハイエンドな欧州のインテリアを紹介する展示会「european design」が、10月31日・11月1日の両日、東京・新宿のヒルトンホテル東京にて開催された(主催:EU Gateway Programme事務局)。今回は、テキスタイル、家具、雑貨など36社が出展した。
主な注目企業・ブランドのごく一部を紹介すると……

まず「Collective Paper Aesthetics」は、ロッテルダムで活動し、世界中の建築事務所と共同プロジェクトを行なった経験があるNoa Haim による、紙を使ったユーザー参加型プロダクトシリーズ。「誰もが体験できるデザイン」をコンセプトに掲げ、バックミンスター・フラーのオクテットトラス構造を用いた形状から発展させたユニットを、折ったり広げたりパズルのようにつなぎ合わせて簡単にオリジナルのアイテムを作ることを可能にしている。知育玩具やミュージアムギフト、インテリア小物、VMDにも適した様々なシリーズを取り揃えている。今回の出品アイテムでは、単体ではスツール、6 個でテーブル、170 個つなげればプレイグラウンドに成るボール紙製の「Spaceship HEART」、エッチング加工されたアルミ/スチール/洋銀製のキャンドルホルダーシリーズ「Confusions」、さらに、再生可能なペーパーブロックから成る組立玩具「Build the world」には、組み立てると招き猫になるものもある。「soonsalon」は、思わず笑みがこぼれてしまうような家具、インテリアアクセサリー、ジュエリーなど選りすぐりのアイテムを扱うオランダのデザインレーベル。ルーベンスが描く女性達をイメージしたふくよかな家具コレクション“マダム・ルーベンス”からは、今にも旅に出かけて行きそうな新作スツール「Rubens sur le voyage」をリリース。これは、アンティークのトランクにインスピレーションを得て、オーク材の台座にコーティングを施したシートを皮製ベルトで固定したもの。その他にも3D 印刷の技術による“鳥かご”モチーフが印象的なMichiel Cornelissen のアクセサリーシリーズ「Happy Bird and Merry Bird jewelry」や、家具のパイピングに使用していた伝統的なコットン製ロープを装飾フレームにしたDollinger andFléveau によるコレクション「Frames」など、個性的なインテリアアイテムが紹介された。

「The Soft World」は、オランダ出身のフェルトデザイナーであるBeatrice Waandersのブランド。Beatrice は、オランダ・ロッテルダムのウィレム・デ・クーニング・アカデミーで学び、1997 年にインテリア設計および素材デザインの学科を卒業。オランダ外務省にインテリアアーキテクトとして数年間勤め、世界中の大使の官邸および大使館の設計や装飾の仕事を担当した後、2008 年にフェルトデザイナーに転身した。The Soft Worldのキーワードは「100%」。100%ハンドメイド、100%エコ、100%スローデザイン、100%オランダ製、そして100%の愛でできている。2008 年100% Design でのデビュー以来、パリのメゾン・エ・オブジェやダッチデザインウィークなど、既に国際的な見本市で常連となっている。オランダ各地を訪れ入手した古代ヨーロッパ種の羊、ヤギ、アルパカ、ラビット等のウールを素材に、数世紀に渡って受け継がれたフェルト製造法を用い、広大なアトリエで、ハンドメイドでつくるという一連の工程は他に類を見ない。化学製品や染色を施すことなく、個々の品種が持つ美しい色彩と自然な風合いを、繊維の収縮を利用して、そのままクッションやカーペット等様々なインテリアアイテムとして蘇らせている。パリのGivenchy、KENZO、FENDI のコンセプトストアなどにフェルト作品を提供している。「LE JAQUARD FRANCAIS」(ジャカールフランセ)は、メゾン・エ・オブジェの常連出展社。テーブルウェアファブリックの枠を超えた斬新なスタンド装飾は、メゾンの名物ともなっており、世界中のインテリア業界関係者に刺激を与えている。1888年創業の同社は、フランス国内でダマスクリネンを製造して来た老舗企業で、現在年商18億円、従業員数は150人。今回は、ハイエンド向けのテーブルクロス、テーブルランナー、ランチョンマットなどを日本市場へ紹介した(写真は、輸出マネージャーのThierry Mercier氏)。

フィンランドの「BALMUIR」は、カシミアやレアーなど最高級の素材を使用したアイテムが特長。既に繊細なキッドモヘアのファッションアイテムが、日本の大手百貨店の婦人服売場で大人気となっている。今回は、メンズ向けにレザーのハンドメイドステーショナリーなどを紹介した(写真は、担当のRiikka Pummiさん)。