本田榮二氏(インテリア文化研究所代表)が昨年12月出版した「ビジュアル解説 インテリアの歴史」(秀和システム)の図書館納入実績が発売約3カ月で300館を超えたことは以前紹介したが、その後も順調に推移し11月1日の時点で400館を突破し、415館に達したことが判明した。図書業界関係者は、インテリア関連書籍が400館を超えたのは初めてではないかと語っている。

納入先は国立国会図書館や東京都立図書館、東京大学図書館、京都大学図書館、東京芸術大学図書館、多摩美術大学図書館、慶応大学図書館、早稲田大学図書館など国公立や有名大学など多くの図書館が購入している。本の選択は図書館司書という公的資格を持つ専門員が毎日洪水のように出版される多数の本から、学術性や重要度、利用者ニーズを総合的に判断しながら選択している。しかしインテリア関連書籍は選択されないのが現状だという。理由は優先度の高い学術書が少ないと判断されていることと、インテリア業界の情報発信が弱いため利用者ニーズとして顕在化しにくい2点が考えられる。こうした状況の中、「インテリアの歴史」が発売10カ月で400館以上の納入実績を確保したことは大いに評価できるという。

著者の本田氏は「インテリアの歴史は表層的なデザインの話ではない。古代ギリシャ・ローマやロマネスク、ゴシック、バロック、ロココ、アールヌーボーなどさまざまなインテリアの歴史は、その時代、その社会における必然性から誕生している。本書は単なる時系列的な記述に留まるのではなく、気候風土や宗教国民性、歴史、経済、社会、人々の暮らしを丹念に分析しながら、インテリアの各様式やカーペット、カーテン、壁紙、襖障子、畳などが誕生した背景を検証することに主眼を置いた」と述べている。
「インテリアの歴史」は545ページ、オールカラー。写真&図版460点収録。価格は2940円(消費税込み)。全国の書店やインターネット書店で購入できる。

■「インテリアの歴史」目次
第1部 西洋編
第1章:インテリアの曙 古代四大文明 
第2章:ギリシャ・ローマ時代の室内装飾 
第3章:ビザンツとイスラム
第4章:中世の室内装飾
第5章:近世のインテリア
第6章:現代のインテリア

第2部 日本編
第7章:古代の室内装飾
第8章:中世の室礼(鎌倉時代〜江戸時代)
第9章:近代日本のインテリア(明治時代〜現代)