鍼灸師が教える。ゲームポーズの首痛・肩痛をセルフケア




「ソファやベットで寝たまま、両手にゲーム機を持って長時間集中してしまった……」と、寝違えのような症状になる人は多いのだとか。



そこで、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「ゲームポーズ(?)や読書の姿勢のまま、腕、肩、首を自分でケアする方法」を教えていただきました。



■同じ姿勢で長時間、ゲームに熱中しすぎないよう



寝ころんだままの姿勢でゲーム機、スマホ、タブレットでの操作について丸尾先生は、

「寝る前につい布団の中でゲームや読書をする人は多いのですが、腕に妙な負荷をかけたまま1時間以上もマシンや本を凝視し続けるなどとんでもないことです」と前置きをした上で、

「肩こり、首痛に加えて腰、目と全身に負担がかかっています。熟睡できない、起床時に頭がぼーっとする、肩こり腰痛が悪化することもあるでしょう。どうしてもしてしまうなら、せめてゲーム中にストレッチをし、日々、ツボ指圧を心がけてください」と、次の方法を勧めます。



1.最も負荷がかかる腕をストレッチ



不自然な力がかかる腕をまず、ストレッチします。右側を下にして横向きになり、左手にゲームや本を持ち、右手を背中に回します。右手の指先は背骨を触るようにし、けんこう骨から二の腕を10〜20秒ほど伸ばします。







次に、右手を真上に伸ばし、10〜20秒ほどストレッチ。







続いてその右手を真後ろに伸ばし、さらに斜め下方向に伸ばします。各10〜20秒ほど行いましょう。







これを、左腕も同様に行います。



2.ツボ・欠盆(けつぼん)を指圧





「欠」は「欠けていること」、「盆」は「くぼみ」を意味しています。胸、腕の神経の通り道にあり、寝違えたときの首や肩の症状緩和に効果があります。



ツボの位置

左右の鎖骨(さこつ)のまん中から、鎖骨に沿って自分の親指の幅4本分(40ミリ〜800ミリ)、外側に移動したところ、鎖骨の上の大きなくぼみに向かって押したときに痛みを感じる場所。左右に2つあります。



分かりにくいときは、指を鎖骨に沿わせながらくぼみに向かって押し、痛みやコリを感じる部分を探しましょう。



ツボの刺激法

両手の人差しや中指で、痛みを感じる方向に向けてひと押し10秒〜20秒を数回、繰り返します。人さし指と中指でこのあたりをさするだけでも効果があるでしょう。



3.ツボ・肩りょう(けんりょう)を指圧





「りょう」とは、「端、角」などを意味します。よってこのツボは、肩の端っこのほうにあるということで知られています。荷物を長時間持ち続けた、五十肩などで腕が上がらない、釣りやテニス、スポーツで腕が痛む、しびれるなどの症状に効きます。



4.ツボ・天宗(てんそう)を指圧





「天」とは上半身、「宗」は「源」の意味があります。よって、上半身の気や血液の流れの源となる場所ということで、重要なツボです。肩とけんこう骨のコリ、腕の痛み、肋間(ろっかん)神経痛、五十肩のほか、顔のむくみ、心臓疾患などの症状の治療にも用いられるツボです。



ツボの位置

背中側、けんこう骨の中心あたりにあるくぼみ。左右に2つあります。右側を探すときは、左手を右の脇の下からけんこう骨に伸ばし、指でくぼみを探っていきましょう。ジーンと響く場所が天宗のツボです。左側も同様に探します。



ツボの刺激法

人さし指や中指で、強めにひと押し10〜20秒ほどを数回繰り返します。



最後に丸尾先生は、

「常に姿勢を変える、腕や肩を伸ばす、ストレッチすることを意識してください」とアドバイスします。



確かに、ゲームや本が面白いと、同じポーズのままで熱中してしまいがちです。どこかが痛くなる前に、せめてこれらのストレッチ&ツボ押しを心がけましょう。



監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。

太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10 TEL: 06-7176-6289 地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分 http://www.taisibasi.com/



(藤井空/ユンブル)