3日のセリエA第11節で、ユヴェントスに敵地で3−1と勝利したインテル。マッシモ・モラッティ会長は試合後、次のようにコメントしている。

「17秒で先制され、出だしが悪いと心配したが、それからオフサイドだったのを見て、いつもの話だと思ったね。選手たちはこういう不当によく反撃したよ。(アンドレア・)ストラマッチョーニと(ジョゼ・)モウリーニョを比較する必要はない。彼は優秀というだけだ。驚きだね。トリデンテでいくことは3日前から知っていた。うれしいよ。移行のシーズンと思っていたが、面白い状況になってきたからね。だが、スクデットが目標だと言うのは待とうじゃないか」

一方、2ゴールを挙げてヒーローの一人となったFWディエゴ・ミリートは、ユヴェントス戦で流れの中から初めて得点を奪った。これまではジェノア時代にPKで1得点を挙げただけだったのだ。だが、この日はPKを含めて2得点を決めている。「ミリートが怖い」と言っていたユヴェントスDFアンドレア・バルザーリは正しかったわけだ。そのミリートは、このように話している。

「とてもハードな試合だった。僕らはちょっと眠った状態で試合に入り、すぐに先制を食らった。でも、そこからは目を覚まして、勝利にふさわしかったよ。このまま僕らの道を続けていこう。ユーヴェはまだ勝ち点1差で先にいる。僕らは彼らを苦しめるつもりだ。シーズン後にどうなるかを見てみよう」

「彼らのゴールがオフサイドだったと聞いたとき、僕らは怒ったよ。僕は、(シュテファン・)リヒトシュタイナーに対する2枚目のイエローカードもあったと思う。でも、僕らは勇気を出した。トリノに来て3トップで戦うチームはないだろうね」

ハーフタイムのインテルの怒りは、テレビ映像でも見て取れる。インテルの選手たちはタリアヴェント主審に近づき、ユヴェントスのゴールやリヒトシュタイナーに対するカードについて説明を求めようとしたが、同主審はインテルの選手たちに目もくれず。FWアントニオ・カッサーノは「マナーとか言っているけど、あんたはオレたちの話を聞きもしない。まったく素晴らしいね」と怒りをあらわにしていた。