「宇宙からの読み聞かせ」、そんな壮大なスケールのイベントがポプラ社で11月3日に開かれました。

 昨今、情操教育にいいと全国各地の小学校などで盛んにおこなわれている読み聞かせ。この日は、小学生やその保護者が50人ほど参加し、宇宙で収録された星出彰彦・宇宙飛行士の語りを聞きました。

 現在、国際宇宙ステーションに長期滞在中の星出さんが読んだのは、絵本『ほしのはなし』。作者は絵も文も、あの北野武さんです。物語は、少年とおじいちゃんが夜空を見上げながら、死んだおばあちゃんについて語り合うもの。星出さんは、ほのぼのとしたストーリーの、とくにラストシーンが印象に残った様子で、「(人への)気づかいの大切さを教えてくれているのでは?」と感想を話していました。

 それにしても、"悪人だらけ"の映画『アウトレイジ ビヨンド』を監督したかと思えば、心温まる絵本も手がける北野武さん。豊かな才能は周知の事実ですが、当日に公開された原画を見たり、物語を聞くと、その多彩さに改めて驚かされます。

 イベントに参加した保護者からは、「たけしさんの絵を生で見て、その繊細さにびっくりしました」、「彼自身のおじいちゃんとの体験を絵本にしたのかな」との感想が聞かれました。

 この絵本は、12月中旬にポプラ社から発売される予定。親子で読むのはもちろんですが、大人が読んでも心の奥にぽっと明かりが灯る感じ。大事な誰かへのクリスマスプレゼントにもいいかもしれません。





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