必須の武道あなたならどれを選ぶ?




義務教育での武道の授業が必修科目になりました。「武道については、その学習を通じて我が国固有の伝統と文化に、より一層触れることができるよう指導する」のだそうです。もし、あなたが武道の授業を選択しなけれならないとしたら、どれを選択しますか?



調査期間:2012/8/2〜2012/8/5

アンケート対象:マイナビニュース会員

有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)



設備の有無など、環境によって実際に選択できるかは別ですが、武道と規定されているのは、弓道、合気道、柔道、剣道、空手、少林寺拳法、なぎなた、相撲、銃剣道です。どの武道を選択するかのアンケート結果は以下のようになりました。



■義務教育で武道に授業が必修科目になりました。もしあなたが武道の授業を選択しなければならないとしたら、どれを選びますか?



1位 弓道 26.7%

2位 合気道 18.6%

3位 柔道 16.5%

4位 剣道 14.4%

5位 空手 11.3%

6位 少林寺拳法 5.4%

7位 なぎなた 4.7%

8位 相撲 1.3%

9位 銃剣道 1.1%



最も人気があったのは弓道でした! 最も人気のなかったのは銃剣道。銃剣道を知ってる人の方が少ないでしょうから仕方ないですね。それぞれの武道を選択した理由を聞きましたので、その回答を紹介します。



■弓道を選んだ人の意見



●高校時代弓道部に所属していたので。決して楽ではない武道ですけど、自分自身を見つめるのにとてもいいです。(愛知県/男性/36歳)



●和美人!目も良くなりそう……。中高の部活に弓道があれば部活に入っていたくらい。(神奈川県/女性/23歳)



●興味がある。おもしろそうだから。袴姿がかっこいいから。日本独自の伝統武芸なのが渋くていい。(東京都/女性/35歳)



●一番女性らしいから。(神奈川県/女性/23歳)



●本当はどれも嫌です……。弓道が一番、体が痛くないと思って……。(神奈川県/女性/27歳)



●高校で弓道を教えている先生に聞きました



「弓を引くだけで、あまり体力を使わないのではないかと思われがちですが、実はそんなことはないんですね。弓を引いた状態で静止しなければならないため、そこで持久力、それに耐えるための筋力が必要なのです。さらに相当な集中力が要求されます。



袴姿の女性の立ち姿がとても美しく見えるのも弓道の特徴ですね」



■合気道を選んだ人の意見



●護身術になるし、あまり力が強くない人でもできる技が多いらしいから。(神奈川県/女性/27歳)



●武具にお金がかからないし、習うと、暴漢対策にも使えそうだから。(香川県/女性/29歳)



●気で相手を倒せたら良さそうなので。余り痛くなさそうなのも良いかなと思います。(神奈川県/女性/26歳)



●合気道12年経験者に聞きました



「気で相手を倒すというのはちょっと違います(笑)。それは眉唾ものの外気功というものではないでしょうか。合気道の真髄は、合理的な体の動かし方にあります。相手をも傷つけることなく制する、これができるのが合気道です」



■柔道を選んだ人の意見



●いざという時に一本背負いができたら、かっこいいから。(鹿児島県/女性/21歳)



●自分が小さいので、柔よく剛を制すをやってみたい。(神奈川県/女性/31歳)



●柔の道を学ぶため。浅見選手がかわいすぎるから。(東京都/女性/34歳)



●やったことがないからやってみたい。投げ技カッコ良い。公立中学ですが、剣道は中学の時に必須科目でした。防具が臭いですが楽しいですよ。(新潟県/女性/25歳)



●柔道20年の黒帯の人に聞きました



「日本で創られ世界中で学ばれている柔道。初めての人は、まず受け身の稽古から始めることになるでしょう。派手な技ももちろんありますが、それよりもむしろ礼を覚え、体のさばき方を習得する方が先ですね。大技をやたらに繰り出すことに柔道の本質はありません。



1本がきれいに決まった時の喜びは大きいですけどね(笑)」



■剣道を選んだ人の意見



●中学のころ体育の授業であったが、武道の中でも人を叩いて褒められるのは剣道しかない、という教師の言葉が面白く、実際競技としても面白いと思った。冬は足が冷たく、夏は防具で頭が蒸れるのが難点ではある。(千葉県/女性/26歳)



●サムライになりたかったので。(栃木県/男性/39歳)



●竹刀で相手を思いっきり打ってストレス解消したいから。(山口県/女性/22歳)



●剣道3段の人に聞きました



「剣道は間を争う武道です。蹲踞(そんきょ)から立った時に、相手の方が自分より強い場合はすぐわかります。踏み込んでいけば打たれる、それを自分の練習で超えていくのです。剣道はそういう武道です。経験者と対峙すれば、剣道が単に竹刀で叩き合うといったチャンバラとまったく違うことがよくわかって頂けると思います」



■空手を選んだ人の意見



●海外でちょっとしたネタになりそうだから。(千葉県/女性/31歳)



●一番実戦向きだと聞いたことがあるので痴漢撃退に。(神奈川県/女性/32歳)



●自分の体で戦いたいし、かっこいいし、護身にもなりそうなので。(東京都/女性/21歳)



●臭くなさそう。(神奈川県/男性/27歳)



●極心空手の修行10年の人に聞きました



「学校で教える空手は危険なことのないように行われるものと思います。空手の精神を学んでほしいと思います。己を鍛錬し、自らを高める修練を積むこと。千日をもって初心、万日をもって極みとなす、という言葉があります。



自分もまったく修行の身ですが、常に修練を心がけること、これが学ぶ姿勢です」



■少林寺拳法を選んだ人の意見



●ブルース・リーのジークンドーが理想ですが、それに近そうなので。(東京都/男性/37歳)



●少林寺の黒帯持ちですが、情操教育の部分も含めよい武道だと思っています。(東京都/女性/24歳)



●たくさん動いてやせそうだし、体操みたいなイメージがあるから。(広島県/女性/26歳)



●ある日本の空手の経験があるので中国の拳法も経験したい。(千葉県/男性/53歳)



誤解があるようですがこの「少林寺拳法」は中国のものではありません。ベースには中国の少林拳があるようですが、宗道臣(1911年〜1980年)が日本で興した武道です。創始は1947年とされており、その目的は「気骨ある日本の若者を育てるため」でした。



■なぎなたを選んだ人の意見



●高校のときに友達がなぎなた部だったが、どんなことをしているかわからないので。(千葉県/女性/22歳)



●カッコいいから。あまりやっている人を見たことがないから。(東京都/女性/24歳)



●なぎなた漫画にはまっているから。(東京都/男性/31歳)



なぎなた漫画とは『週刊ビッグコミック スピリッツ』で連載されている『あさひなぐ』のことですね。なぎなたは剣道と同じような防具を着けて行いますが、剣道よりも1つ防具が多くなっています。それは「すね当て」。



有効打突部位が、面、喉、小手、胴、すねと5箇所なのです。



■相撲を選んだ人の意見



●ギャグにしてふざけて楽しそう。(東京都/男性/34歳)



●面倒なユニフォームがなさそうだから。(京都府/女性/22歳)



●相撲は国技だから。(兵庫県/男性/33歳)



相撲は日本の国技の1つですが、その歴史は居並ぶ武道の中で最も古く、その起源は神代にまで遡ると言われます。なにせ埴輪にまで相撲の様子が描かれているぐらいです。元々神事として行われていたのが現代にまで伝わっているわけです。



学校の授業では、さすがにまわしを締めてはやらないでしょうが、土俵は欲しいところですね。



■銃剣道を選んだ人の意見



●昔、自衛隊にいたから。(静岡県/男性/44歳)



●珍しいし、長物で代用して護衛術にもなりそうだから。(神奈川県/女性/23歳)



●戦時中みたいだから。(福岡県/男性/38歳)



●みんな素人だと思うので、経験者とやらずに済みそうなので。(群馬県/男性/26歳)



銃剣道は、歩兵銃の先に着剣し、接近戦でいかに戦うかを教える銃剣術を元にしています。競技は(中学生以上の場合)長さ166cmの木銃(重さ1,100g以上)を持って行います。木銃の先にはゴム製のタンポが付いています。



銃剣道ではその性質上、有効な「突き」を取ることで勝負を決します。剣道と違って「打つ」はないわけです。有効突部位は、胴(上胴と下胴がある)、喉、小手、肩です。



弓道、合気道、柔道、剣道、空手、少林寺拳法、なぎなた、相撲、銃剣道、それぞれに特徴があります。みなさんならどの武道を選びますか?





(高橋モータース@dcp)