【黄金時代】20年前のエンタメを今と比較する

インターネットでお馴染みの「www(ワールド・ワイド・ウェブ)」が発明された約20年前の1991年。
人々の娯楽はまだまだ「インターネット以外」が大半でした。

最新のトレンドは雑誌とテレビから、音楽のヒット曲はラジオから、映画館は人で溢れ、ゲームセンターもごった返していたあの時代。


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そんな経済の変革期の一つとも考えられる「1991年」を敢えてピックアップし、今と比較してみました。

 

– 今となっては夢のような視聴率の数々 ~1991年のテレビ番組

視聴率10%取れれば御の字なこの時代、では20年前はどうだったのか?

1位. 第42回NHK紅白歌合戦・第2部 51.5% NHK
2位. 京、ふたり 41.6% NHK
3位. 大相撲秋場所・初日 39.0% NHK
4位. 101回目のプロポーズ 36.7% フジテレビ
5位. NHKモーニングワイド・第2部 35.4% NHK
6位. ニュース・天気予報 35.3% NHK
7位. サザエさん 34.9% フジテレビ
8位. 太平記 34.6% NHK
9位. 爆笑!スターものまね王座決定戦 34.1% フジテレビ
10位. ちびまる子ちゃん 33.8% フジテレビ
(※最高視聴率を表示)

なんと50%台も記録した時代だったようですね。
この頃はインターネットも携帯電話も無い時代。家族揃っての紅白視聴→初詣が主流でした。

ちなみに2012年(現代)を調べてみると……

1位. ATARU 19.9% TBS
2位. PRICELESS 18.8% フジテレビ
3位. ドクターX 18.6% テレビ朝日
4位. 鍵のかかった部屋 18.3% フジテレビ
5位. 平清盛 17.8% NHK
6位. ストロベリーナイト 16.9% フジテレビ
7位. ラッキーセブン 16.9% フジテレビ
8位. 三毛猫ホームズの推理 15.9% 日本テレビ
9位. リッチマン、プアウーマン 15.8% フジテレビ
10位. 最高の人生の終り方 15.8% TBS
(※最高視聴率を表示)

10月現在、視聴率20%を超えているものは平均視聴率でも最高視聴率でも存在していないようです。
唯一、昨年2011年に放送された「家政婦のミタ」最終回の「40.0%」が高視聴率として記憶に新しいところ。これは、時代ではなくキャストに頼らない、本物の番組づくりが出来れば数字は取れる……といった結果なのでしょうか?

 

– ソロ最強時代 ~1991年の音楽シーン

AKBに代表されるアイドルグループが隆盛な現代。さてはて20年前は?

<1991年・年間シングルチャート>
1. Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に 254.1万枚 小田和正
2. SAY YES 250.4万枚 CHAGE&ASKA
3. 愛は勝つ 186.3万枚 KAN
4. どんなときも。 116.4万枚 槇原敬之
5. はじまりはいつも雨 107.0万枚 ASKA
6. あなたに会えてよかった 100.6万枚 小泉今日子
7. LADY NAVIGATION 100.4万枚 B’z
8. しゃぼん玉 75.8万枚 長渕剛
9. Eyes to me/彼は友達 68.6万枚 ドリームズ・カム・トゥルー
10. ALONE 68.5万枚 B’z

<1991年・年間アルバムチャート>
1. 天国のドア 197.5万枚 松任谷由実
2. TREE 172.5万枚 CHAGE&ASKA
3. MARS 186.3万枚 B’z
4. プリンセス・プリンセス 137.2万枚 プリンセス・プリンセス
5. Oh!Yeah! 123.2万枚 小田和正
6. SCENE II 103.4万枚 ASKA
7. LINDBERG IV 94.8万枚 LINDBERG
8. NEUTRAL 86.9万枚 杏里
9. Lucky 86.8万枚 渡辺美里
10. RISKY 86.8万枚 B’z

シンガー・ソングライター&ソロでの活躍が目立つ90年代。
この後、GLAYやLUNASEAを始めとするビジュアル系バンドブームが到来します。

そして2012年、上半期のデータを見てみると……

– アイドルグループ隆盛時代へ ~現在の音楽シーン

<2012年上半期シングルチャート>
1. 真夏のSounds good! 178.1万枚 AKB48
2. GIVE ME FIVE! 143.4万枚 AKB48
3. ワイルド アット ハート 64.5万枚 嵐
4. Face Down 60.1万枚 嵐
5. 片想いFinally 59.3万枚 SKE48
6. アイシテラブル! 54.4万枚 SKE48
7. Your Eyes 47.8万枚
8. ナギイチ 43.3万枚 NMB48
9. 純情U−19 37.6万枚 NMB48
10. We never give up! 30.9万枚 Kis-My-Ft2

<2012年上半期アルバムチャート>
1. Mr. Children 2005-2010<macro> 105.6万枚 Mr.Children
2. Mr. Children 2001-2005<micro> 101.5万枚 Mr.Children
3. EXILE JAPAN/Solo 75.1万枚 EXILE / EXILE ATSUSHI
4. NEWTRAL 39.8万枚 いきものがかり
5. YUZU YOU[2006-2011]33.2万枚 ゆず
6. Kis-My-1st 30.5万枚 Kis-My-Ft2
7. スーパーガール 28.3万枚 KARA
8. ファンキーモンキーベイビーズ4 25.9万枚 FUNKY MONKEY BABYS
9. BUTTERFLY 23.7万枚 L’Arc〜en〜Ciel
10. 1969 21.4万枚 由紀さおり&ピンク・マルティーニ

上半期のデータではありますが、明らかな市場規模の縮小が見て取れます。
また、人数の多いグループやユニットが目立つことから音楽活動だけでは収益的に厳しいのも伺えます。音楽活動以外にも活動の幅を広げ、それをCD売上に反映する……。
ソロ(一人)だとその活動には限界があります。要するに「マンパワー」といったところでしょうか?
もはやソロでのチャート上位は無理な様相を呈してきています。

昔はアイドル・アーティストは「遠い存在」としてブランディングされていました。
当時のアイドル・アーティスト達は、私生活から単体キャラクターまで徹底して作り上げられ、その存在はまるで「架空の世界」の人のよう。それこそ、「アイドル」「アーティスト」という存在コンテンツの徹底したブランディングが行われていた時代でもありました。

対して現代では、芸能人による握手会が頻繁に行われたり、ツイッターやSNSによって「より身近な存在」としてブランディングされる事が増えています。
遠くにいるけど近い人。そして身近な人からアイドルが誕生することも、そうそう珍しいことではなくなってきました。

昔は憧れ、古い言い方をすれば「ブラウン管ごし」でしか見ることのできなかった遠い遠い存在。
当時はテレビやCDを通してしかそれらに触れる事はできなかったため、その結果が視聴率やCD売上に直結していたのは容易に伺えます。ただ、それが現代の視聴率低迷やCDセールス低迷の言い訳として繋がるのかと考えると、2011年の「家政婦のミタ」の高視聴率の例のように、現代でもきちんと制作されたものであれば、視聴者(ユーザー)はちゃんと反応するという事も証明されています。

20年前と現代。よく世間では、「取り巻く娯楽の環境により」と一括りで決めつけられがちですが、実はそうではなく、「本物」が少なくなってきた……。ただそれだけのような気がしないでもありません。

データ参考:wikipedia