テレビや雑誌などで顔を見ない日はないというくらいの人気者になった、きゃりーぱみゅぱみゅ。彼女が表紙を飾るムック『原宿女子』が発売されました。

 「着たいものを着る! やりたいことをやる!」

 このコピー、非常に頼もしくはありませんか? そこに他人の介在する余地はなくて、自分の信念に突き進んでいく潔さが見えます。大人の社会では当たり前の"政治的な何か"なんてみじんもなく、一本筋が通っている感じがします。

 「モテ」を意識したコーディネートを推奨する『Can Cam』『JJ』などが赤文字系雑誌と呼ばれるのに対して、原宿女子たちは青文字系と呼ばれる『Zipper』『CuTiE』に出没。男目線は意識せず、自分たちがおもしろい、かわいいと思ったことをやって、楽しむ。そこにパワーを感じるからでしょう。

 この本はファッション本というよりは、スタイルブック。監修と撮影を担当した、フォトグラファーで編集者の米原康正さんは、「彼女たちの考えは、"なければ、自分たちでつくればいい"というもの。彼女たちの意思、価値観がそのまま出るように表現しました」と話します。「消費型」とは一線を画す彼女たちの思想。だからこそ、そこに文化が育つのだと米原さんは指摘します。

 若者の街になった1970年代から現在までを、キーワードでまとめた巻末の"原宿史"を読むと、まさにこの街で文化が生まれ、育まれてきた様子もわかります。

 日本の未来は、永田町のおじさんたちにではなく、原宿女子に託せばどうにかなるかもしれない...、そんな気分にもなる本書。最後に「子犬系女子」がこれから流行るのでは? ということをつけ加えておきましょう。 



『原宿女子 (光文社女性ブックス VOL. 141)』
 著者:
 出版社:光文社
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