佐賀県・吉野ヶ里遺跡の古代体験プログラムがえらく面白いらしい!

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突然だが質問。

あなたは縄文顔? それとも弥生顔? 日本人は、凹凸が少なめな「弥生顔」と、目鼻立ちのくっきりした「縄文顔」のふたつの顔立ちに分かれるという。

古来より日本に住んでいたのが縄文人で、約2,300年前に大陸から北九州に上陸したのが弥生人。

人類学では、現在は日本人のおよそ7、8割が弥生系、2、3割が縄文系とされているという。

とはいえ、自分がどちらの顔立ちに分類されるかなど普段考えることはまずないし、それぞれのルーツについて知りたいと思うこともほとんどないだろう。

しかし、佐賀県の吉野ケ里遺跡を訪れたら、がぜん興味がわいてくること必至だというのだ。

1986年に発見されたこの遺跡が、今なぜか注目を集めているようなのだ。

周囲に2重の堀をめぐらせた巨大な環濠(かんごう)集落で、日本の城郭のルーツともいえる吉野ヶ里遺跡は、日本百名城にも選定されている。

とはいえ、「存在は知ってるけど、行ったことないねぇ」という人が全国的には大多数なのでは?そんな吉野ヶ里遺跡に、今ブームの兆しがみえはじめている。

なぜかというと、遺跡内にある「吉野ケ里歴史公園」で体験できるプログラムが面白いからだ。

弥生人の暮らしや文化を味わうことができるこのプログラムは、格安なのにとっても本格的だという。

では、その真相に迫ってみよう。

 ということで、JR博多駅から電車で約1時間の、その名も吉野ケ里歴史公園駅を目指すことに。

そこから吉野ケ里歴史公園までは徒歩数分。

ファーストインプレッションは「とにかく広いわぁ〜」というものだ。

なにしろ国営部分と県営部分を合わせて約58ヘクタールもあるという。

取りあえず、体験の前に気分を盛り上げるために親子4人(息子1人、娘1人)で竪穴住居と物見やぐらの見物に向かう。

物見やぐらは上までのぼれるため、ここは文字通り物見遊山といこう。

子どもは走り回って楽しそうだ。

ちなみに、いろんな場所に配置されている古代人形がリアルで、小さな子どもだったらビックリして泣いちゃわないかなぁ……という感じ。

そんなことはともかく、いよいよお目当ての体験プログラムへ! わくわく。

体験は、園南部にある「弥生くらし館」と「南のムラ」で受け付けている。

内容は「勾玉(まがたま)づくり」「火おこし」「土笛づくり」「布つくり」「楽器製作と演奏」「舞の稽古」。

土日祝日には、より本格的な「鏡製作」「『親魏倭王』印製作」「銅鐸(どうたく)製作」「貨泉(中国の貨幣)製作」の4つも加わる。

こちらは大人ゴコロをくすぐりそうだ。

息子がまず食いついたのが「火おこし」。

所要時間は30分程度で、費用はなんと100円! 木の板にキリ のような木の棒をクルクル回し、種火を作る。

その種火をほぐした麻に包んで、ふーっと息を吹きかけると、ぼっと火がつく。

初めての体験に息子ともども大騒ぎ!娘が目をつけたのは「勾玉づくり」。

アクセサリーに飛びつくとは、やっぱ女の子だね。

しかしこれが意外と難しい。

最初にハイヨと渡されたのは、高蝋石(こうろうせき)という石状の塊。

それを石板の上でこすり続け、勾玉の形に仕上げていくのだ。

制限時間60分はちょっとキツいけど、途中でスタッフが手伝ってくれて何とか完成。

最後に紙ヤスリで磨くと、光沢が出てきてキレイだ。

勾玉のお値段は高蝋石なら200円〜で、色は 白・ピンク・黒モザイクの3種類。

もっと硬くて本格的な石鹸石(せっけんせき)なら、倍近く時間がかかるみたい。

ともあれ完成品を手にした娘は大はしゃぎで、疲れて眠るまでずっと首から下げてましたヨ。

「子どものかわいい写真を撮りたい!」という親のエゴで申し込んだのは「舞の稽古」。

これ 「ものづくり」か? というツッコミはさておき、両手に棒を持ち、踊りながら棒を打ち鳴らす子どもにシャッターを押しまくる。

なんかね、古代のよさこいって感じなんだよ。

激しさはないけど。

肝心の子どもは、やらされてる感満点だったけど。

まあ、そんなこんなで大満喫した体験プログラム。

どんなプログラムもそれなりに時間がかかるし、最終受付が閉園1時間30分前だから(夏期以外は午後3時30分)、時間に余裕をもって行くことが必要だ。

縄文顔の筆者も、この日ばかりは弥生人になり切って古代へのロマンに思いをはせたのであった。

●Information 吉野ケ里歴史公園 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843