山田隆道の幸せになれる結婚 (5) 正しい妻の褒め方
そして、いざ妻を褒め始めたら中途半端に終わらないよう、徹底的にそれを継続するといい。
この「徹底的に」こそが、今回のもうひとつのキーワードである。
一般的に男性は、恥ずかしさからか、もし妻を褒めるなら「厭味にならない程度にさりげなく」と考えがちだ。
しかし、実際にはその「さりげなく」が一番恥ずかしい。
これは人前(宴会など)で一発ギャグなどを披露するときの感覚になんとなく似ている。
褒めるという行為もこれと一緒で、控えめに相手を褒めたほうが妙な恥ずかしさを感じるもので、その後の会話もしどろもどろになりがちだ。
したがって、相手のことを褒めるなら、執拗かつ徹底的に「褒めまくる」という領域まで針を振り切ったほうがいい。
はっきり言って、ゲームみたいなものである。
間接的な褒め言葉を執拗に繰り出し続けることで、いつのまにか羞恥心を感じる神経が麻痺していき、「次はどうやって褒めてやろうか」などと妙なテンションになってきたりする。
ランナーズハイに近いかもしれない。
褒め言葉のラッシュは、シンプルだが効果的な夫婦円満の秘訣だ。
褒めるという行為をなめてはいけない。
一見平凡かもしれないが、真理とは常に平凡の中にあるのだ。
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