日本在住の北京大学同窓生らが作る「北京大学日本校友会」は10月31日午後、東京都内で日中国交回復40周年記念パーティーを開催した。同催しには、中国駐日本国大使館の呂小慶参事官、アジア・アライアンス・ホールディングス会長で元田中角栄首相秘書官の木内昭胤氏、海江田万里衆議院議員らが出席し、祝辞を述べた。

写真拡大

 日本在住の北京大学同窓生らが作る「北京大学日本校友会」は10月31日午後、東京都内で日中国交回復40周年記念パーティーを開催した。同催しには、中国駐日本国大使館の呂小慶参事官、アジア・アライアンス・ホールディングス会長で元田中角栄首相秘書官の木内昭胤氏、海江田万里衆議院議員らが出席し、祝辞を述べた。

 呂参事官は「今の厳しい状況で、大使館の仕事は風のように冷たい感じ」と昨今の日中関係の悪化を認めつつ、日中国交回復40周年記念パーティーの開催は「40年前のわれわれの先輩、リーダーたちの努力、40年の民間の人たちの努力があって、日中の厚い基礎を作ったこと」のあらわれであり、「心身ともに温まる思いがする」と述べた。

 呂参事官は「個人的見解」とした上で、「今こそ、民間、経済、文化の方面で交流が必要」との考えを示し、40年前の日中関係が困難な時期にも「1つの方法として、民から官を、経済から政治を促すとの話があった」と紹介した。

 さらに「30にして立つ、40にして惑わず」との孔子の言葉を引用した上で、「日中関係は不惑でなく、困っている状態」と指摘。国と国の関係も、現代人の一生も「40歳になっても不惑になることはできない。50歳になれば、不惑になれるだろう。それを目標に頑張らねばならない」と述べた。

 海江田衆議院議員はまず、「今から2、3年前に、40周年のこの会の準備をしていた時、このような深刻な状況下でこの会を開くとは思っていなかった」と表明した上で、「疾風勁草(強い風の中に折れずにいる強い草の意、苦境や厳しい試練にあるとき、初めて意志や節操が堅固な人であることが分かるたとえ)」の4字熟語を挙げ、「私たちは必ずや、この困難を乗り越えようではありませんか」と呼びかけた。

 北京大学日本校友会は1997年に発足した非営利組織。現在までに、会員数は300人を超えた。これまでの主な活動に、清華大学日本校友会、上海交通大学日本同校友会と共催した「日中国交正常化30周年記念イベント」(2002年)、「加藤紘一氏“私と中国”」講演会(09年)、「“中国人留学生の恩返し”〜東日本震災支援チャリティーコンサート〜」(11年)などがある。(編集担当:如月隼人)