鍼灸師が教える。パソコン手首痛解消ツボとストレッチ・ベスト5




パソコンのキーボードをたたき続けていると、手の甲から手首、ひじにかけて筋が張ったように痛むことがあります。気付いたら、肩もガチガチにこっています。

鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、その対策法を教えていただきました。



■15分に1分はケアするのが理想



「パソコンの操作中は、手首から指先だけが上下左右に動いています。つまり、手首から腕、肩にかけては力が入って硬直していることになります。これは本来、不自然な動きです。腕の血流が滞って筋肉が萎縮(いしゅく)するため、長時間同じ作業をしていると、動きを支えている手首から腕にかけて痛むのは当然でしょう。



できれば15分ごとに30秒〜1分間ほど手首のストレッチ、ツボ指圧をしてください」

と丸尾先生。



ではここで、パソコン操作をしながらのストレッチとツボ押しの方法を教えていただきましょう。



1.左右で10秒ずつ、手首をそらす





キーボード上でいつでもすぐに実践したいのは、手首そらしです。

左手の手首から指先までをデスクに立て、人さし指から小指までをもう一方の手でつかんで10秒ほどそらします。右手も同様に行いましょう。



この動作だけで、指先から手首、ひじにかけての血流が促されます。気付いたときにはいつでも行うように習慣付けましょう。



2.ツボ・内関(ないかん)を指圧する





「内」とは文字通り腕の内側、という意味です。「関」は、東洋医学では血流や気の流れのポイントを表します。腕や手首の痛み全般に効果があります。



ツボの位置

手首の関節の手のひら側を見ると、横じわが数本あります。もっともひじに近いしわから、自分の親指の幅2本分(20〜40ミリ)をひじの方へ移動したところで、痛みやコリを感じる場所を探しましょう。



ツボの刺激法

もう一方の手の親指で、強めにひと押し10秒ほどを数回繰り返します。腕から中指にかけて痛むときによく効きます。



3.ツボ・げきもんを指圧する





「げき」とはすき間、「門」は出入り口を表します。骨や肉のすき間にあり、血流や気の流れの出入り口になる場所、という意味です。手や腕の機能を調節するツボです。



ツボの位置

2の内関から、さらにひじのほうへ自分の親指の幅3本分(40〜60ミリ)移動したところ。分かりにくいときは、手首の内側〜ひじの内側までのラインをあちこち親指で指圧し、痛みやコリを感じる場所を探しましょう。



ツボの刺激法

もう一方の手の親指で、強めにひと押し10秒ほどを数回繰り返します。



4.ツボ・外関(がいかん)を指圧する





2の内関と、場所も名称も相対します。前腕(ひじから手首)の外側にあって、気や血液の流れのポイントとなります。手と腕の痛み、神経痛に関するツボですが、体のむくみにも対応しています。夕方に手がだるい、むくむときにはここを指圧しましょう。



ツボの位置

2の内関の外側。手首の関節の手の甲側の横じわから、自分の親指の幅2本分(20〜40ミリ)をひじの方へ移動したところ。



ツボの刺激法

もう一方の手の親指で、強めにひと押し10秒ほどを数回繰り返します。



5.ツボ・臂臑(ひじゅ)を指圧する





「臂」はひじのこと、「臑」は肩からひじまでの上腕部を指します。指を動かす神経が通っているため、腕から指の動きを調整するとても重要なツボです。五十肩など重症の肩こりのときもここを指圧します。



ツボの位置

ひじから肩のまん中あたり。ひじの曲がり目(親指側)のくぼみ(曲池・きょくちというツボ)から、肩に向かって自分の親指の幅7本分移動したところ。



ツボの刺激法

もう一方の手の人さし指、中指、薬指をそろえて、強めにひと押し10秒ほどを数回繰り返します。その後、ここを中心に、ひじから肩にかけてのマッサージをしましょう。



丸尾先生は、次のアドバイスを加えます。

「とにかく、腕から指先にかけての血流を促すことを意識しましょう。ほんの数秒でも、いずれかの刺激をするだけで血流はアップします」



15分ごとに携帯電話でタイマーをかけて実践すると、確かに手首、指ともすぐに樂になりました。こういったセルフケアを続けるよう、キーボードから手首をこまめに離すように意識しましょう。



監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。

太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10 TEL: 06-7176-6289 地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分 http://www.taisibasi.com/



(藤井空/ユンブル)