カルピス、乳酸菌が作るペプチドの「記憶力向上」作用を発見

写真拡大

カルピスは、乳酸菌発酵乳の中から記憶力向上作用を持つペプチドを確認したと発表した。

この成果は、同社発酵応用研究所と中部大学応用生物学部・横越英彦教授との共同研究で得られたもので、同研究結果は23日〜26日、第64回日本生物工学会大会で発表された。

同社は1970年代より、「カルピス」を製造する過程で生み出される発酵乳である「カルピス酸乳」の機能性研究を続けており、特に「カルピス酸乳」に含まれる乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスで発酵させた発酵乳に着目し、これまでに寿命延長、抗腫瘍、免疫賦活、血圧降下、疲労回復、ストレス低減などの作用があることを明らかにしてきた。

さらに、発酵乳の”記憶障害の予防”および”記憶力の向上”作用を確認。

今回の研究では、発酵乳の中の“記憶力向上”作用に関与する成分を発見し、同成分が乳酸菌が牛乳に含まれる乳たんぱく質を分解することで得られるペプチドであることが明らかとなった。

発酵乳から発見した、乳酸菌が作り出したペプチドをマウスに与えることにより、有意に短期記憶障害を予防し、「記憶障害の予防」に効果があることを確認した。

また、2日後の記憶保持が有意に向上し、「記憶力の向上」も確認された。

この作用はヒトにも期待され、「もの忘れ」の予防や「脳機能の維持」に役立つ可能性がある。

同社では、今後も研究を継続し、関連する検証を積み上げていく、としている。