世界のヘンな動物「ヘー」な話




ダーウィン先生が『進化論』を書いた際には動物が現在知られているほど多用だとはご存じなかったはずです。長い間の進化の結果とはいえ、世界にはヘンな動物がいます。ヘンな動物の「へー」な話をご紹介しましょう。



■鳥類は紫外線を見る



最近では恐竜の子孫であるという説が定着してきた「鳥」。よく考えてみるとこの鳥類も不思議な動物です。飛ぶために極端に軽量化された骨、軽量化するために省略化されたアゴなど、鳥の体は軽くすための機能に満ちています。



また、鳥類は人とは全然違う世界を見ています。鳥類の目は近紫外線領域の光を見ることができます。例えば、果物や木の実といった彼らの食物は表面がつるつるで光沢があるため、近紫外線を反射しやすく見つけやすいのです。



そのためにこのような目を持つように進化したのでしょうが。しかし、その素晴らしい目が足を引っ張ることもあります。カラスよけのために開発された黄色のゴミ袋はその良い例です。このゴミ袋は紫外線を遮断するためカラスはその中身を見ることができないのです。



※……このゴミ袋は「カラス博士」と異名をとる宇都宮大学農学部の杉田昭栄教授によって開発されました。



■キリンはなぜ「立ちくらみ」しないか!?



首が冗談のように長いキリンもヘンな動物です。人間は、急に立ち上がると脳から血が引いて「立ちくらみ」をしたりしますね。キリンはあれだけ長い首を持ちながら、地面でモソモソ草を食んでいる次の瞬間に樹上の葉を食べに頭を上げても立ちくらみしません。



不思議だとは思いませんか? 立ちくらみがしてフラフラしてたら肉食獣にやられてしまいます(笑)。なぜキリンは立ちくらみしないのでしょうか。それは後頭部に海綿体(正確には奇驚網と呼ばれる毛細血管の塊)があって、これが血をためるバッファーゾーンになっているからです。



ここで血をためてから脳に送る仕組みになっているので決して立ちくらみしないのです。



■ラッコのカワイイ話



貝を割って食べるしぐさがなんとも愛くるしいラッコですが、寝る時もかわいいのです。ラッコは元来、海流の激しいところに生育しています。そのため、寝る時にはコンブなどの海藻を体に巻きつけて寝ます。また、ラッコは非常に代謝率の高い動物で、そのためのべつまくなしに餌を食べています。



その量は体重の20〜25%になると言われています。ラッコの体重が約40kgとすると1日に約10kgも餌を食べるわけです。



■半年食べないでも平気!



シロナガスクジラというと地球上で最大の哺乳(ほにゅう)類です。体長は20〜30m、体重は90〜190tに達します。このシロナガスクジラは半年もの間、何も食べなくても生きることができます。皮下脂肪がとても厚く、その脂肪にエネルギーを蓄積しているからです。



ちなみにクジラは眼球を動かすことができません。横を見るなど、視界を変えるためにはいちいち体を動かさないといけません。シロナガスクジラが何かを見るために巨体を巡らすことを想像すると驚きです。



■空中で静止できる唯一の脊椎(せきつい)動物



飛行しながら空中で静止することをホバリングと言いますが、このホバリングを脊椎(せきつい)動物で唯一できるのがハチドリです。ハチドリはなんと秒間55〜80回も羽ばたいて、ホバリングを行い花のみつを吸って生きています。しかし、これを実現するため、体重は20g前後と非常に軽く、小さな鳥ながらとても頑丈な翼と大きな心臓を持っています。



体の割に大きな心臓は体に多くの酸素を供給し、脊椎(せきつい)動物の中で単位質量当たり最大の強さを持つ筋肉を用いてホバリングを可能にしているのです。



■白い血液の魚!



南極海とその周辺に生息する「コオリウオ」という魚がいます。この魚の血液はなんと白いのです! というのは、血液に色を付けている赤血球がありません。赤血球は、生物に必要な酸素を運搬するためにヘモグロビンを含んでいます。



ヘモグロビンの色が赤いので血液は赤いわけですが、この魚にはそもそも赤血球がないので血液が白いのです。では、どうやって酸素を運搬しているかというと血漿(けっしょう)を使っているのだと言われています。ちなみに、イカはヘモグロビンではなくヘモシアニンを使って酸素を運搬しています。



このヘモシアニンは青いので、イカの血液は青い色をしています。





(高橋モータース@dcp)