伝説的フレグランス、シャネルの5番のCMにブラッド・ピットが出演し話題となっています。女性向けである同製品のコマーシャルキャンペーンに男性が起用されるのは初めてで、すでにYouTubeには犬を使ったパロディ映像まで上がっており、それがまた話題を集めています。世界で最も有名な香水のひとつであるシャネルの5番のCMにブラッド・ピットが広告塔ということで、影響力は絶大のようです。

 男性に頼らない女性像を打ち出し、ウーマンリヴ的思想をファッションを通して世界中に広めたココ・シャネル。喪服でしか着られることのなかった黒い服をリトル・ブラック・ドレスとして浸透させたことに始まり、シャネルはファッション界に幾度もの革命をもたらしました。ファッションビジネスで絶大な成功を収めたココ・シャネルですが、非常に恋多き女性だったことでも知られています。彼女が成功を収めるとき、彼女の後ろには必ずと言っていいほど男性の資金援助がありました。実年齢より10歳は若く見えたと言われる美貌と詩人も舌を巻くウィットにとんだジョークで、彼女は知識人から資産家まで多くの男性を生涯魅了し続けました。その中で彼女は一人のドイツ軍将校と交際していたのですが、なんと彼女は彼に協力しナチスのスパイとして活動していたというのです。

 書籍『誰も知らなかったココ・シャネル』は、社会的な成功を掴む彼女の生涯とそれを取り巻く男性たちを記した本であると同時に、多感な時期に彼女の身の回りに起きた悲劇が、後の彼女の人生にいかに作用していったのかがわかる内容となっています。12歳で両親を失い、人並みならぬ独立心と孤独感を常に持つようになり、さらに孤児院・修道院で受けた反ユダヤ教育が彼女の人格を形成していったのでしょう。対独協力によりフランス中から非難を浴びスイスに亡命することになった彼女の運命の歯車は、両親を失った時から回りだしていたのかもしれません。

 他の追随を許さない野心とセンスで地位と名声を手にし、この世を去って40年経ったいまでも女性の英雄像として語られることの多いココ・シャネル。その普段語られる英雄伝とは少し違う、誰も知らなかったシャネルの生涯、知りたくはありませんか?



『誰も知らなかったココ・シャネル』
 著者:ハル ヴォーン
 出版社:文藝春秋
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