なぜ共和党は自由放任なのに保守なのか-アメリカの歴史を知ればすぐ分かる-

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日本の政界はいつもドタバタ騒ぎ。法曹が辞任されるだとかノーベル賞受賞者に冷蔵庫を送るだとかニュースに事欠きません。一方のアメリカ大統領選も毎日ドタバタ騒ぎ。街には投票の知らせが、テレビではディベート中継が行われており盛り上がりを見せています。アメリカは日本の政治システムとは異なる点がいくつかあります。大きな違いとしては二大政党制を採っていること。民主党と共和党で構成されており、互いにしのぎを削っています。今回はそんなアメリカの政党について解説します。

1. 民主党=リベラル

オバマ大統領がいる民主党。民主党の特徴は

立場:中道~リベラル政府:大きな政府経済:保護キリスト教:カトリック支持基盤:東西海岸都市部住民と低所得者

2. 共和党=保守

それに対するマケイン陣営の共和党。共和党の特徴とは

立場:保守政府:小さな政府経済:自由放任支持基盤:北東部や中西部キリスト教:プロテスタント、原理主義、福音主義

3. 日本人が誤解しやすい「リベラルと保守」

民主党はリベラル。リベラルは英語で「自由」の意味なのですが経済は保護貿易や産業保護をしたりするなど保守寄りなのです。一方の共和党は保守で経済は税金を減らしたり規制を撤廃するなどの自由放任。

ちょっと待って下さい。「民主党=リベラル=自由」なのになんで経済は「保護」なのでしょうか。単純に「保護=保守」のはずなのにと思った人もいるのではないでしょうか。それに答えるには共和党の話から始めなければなりません。

保守の共和党、その保守というのは「自由な経済活動をすべき」という考えが「経済活動には規制が必要」という考えよりも先に存在していたから「自由な経済活動をすべき」という考えが保守なのです。もし、規制が必要という考えが先にあったのならば「保守=保護」という図式になったのです。

どっちの大統領が政策上で日本に厳しいかというと民主党です。けれども、アメリカが強い圧力をかけるのは日本ではなく中国。オバマが当選すれば中米関係が悪くなるのは過去4年間を見ても明らかです。大統領選まで1ヶ月を切り既に終盤戦。勝つのはオバマかロムニーか。目が離せません。

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