20インチの「VAIO TAP 20」(ソニー公式サイトより)

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アップルの「iPad mini(アイパッド・ミニ)」発表を機に、7インチ級の「小型タブレット」への注目が高まっている。持ち運びに便利、使っていても手が疲れない、電子書籍を読むのにちょうどいい――「小さいことは良いことだ」論が巷にあふれているが、一方ではその逆を行く「巨大タブレット」なるものが登場しつつあることをご存じだろうか。

複数人での同時使用がアドバンテージ

はっきりとした定義があるわけではないが、十数インチ級の「大型タブレット」に対し、「巨大タブレット」はテレビ級の大きさ、主に20インチを超える製品群を指す言葉として使われることが多い。

最近では国内企業の参入が続いており、ソニーの「VAIO TAP 20」(2012年秋発売)、KOUZIROの「Smart Display」(2012年7月発売)、オンキヨーの「TW-21A-B36」(2012年11月上旬)といった製品が相次いで投入されている。

5キロ近い重さから持ち運びには不向きな一方、その大きさを生かし「複数人で一緒に使用する」という用途を打ち出しているのが特徴だ。家族でゲームや動画をともに楽しんだり、ビジネスパーソンがプレゼンテーションに利用したりといった使い方を、各社ではそれぞれ提案している。

65インチ…もはや黒板級!

それだけではない。さらに大きい「超巨大タブレット」も、開発が進む。

オーストリア人グループが2010年発表した試作品「iTable(アイテーブル)」は、その好例だ。サイズはなんとテーブル並みの58インチ。iPhone(アイフォーン)を接続することで、この大画面上でアイフォーンを操作することができる。もっともこうなると、持ち運びは2人がかりでやっとだ。

Android(アンドロイド)陣営も負けていない。トルコのARDICが2011年11月発表した自称「世界最大」の試作機はアイテーブルを上回る65インチと、黒板級の巨大さを誇る。

今はまだ「キワモノ」感の強いこうした製品だが、ちょっと前まで「小型タブレット」のヒットを誰も予想できなかったことを思えば、これら「巨大タブレット」「超巨大タブレット」が次世代の主役になる可能性もないとは言いきれない。アップルが「iPad big(アイパッド・ビッグ)」を投入する日も、遠からず訪れるかも――