山田隆道の幸せになれる結婚 (4) 妻の美意識を高めるカメラマン作戦

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妻にもっと綺麗になってもらいたいと願うのは、世の夫の常である。

たとえ元の素材が絶世の美人でなかったとしても、メイクやファッション、体型維持、さらに姿勢などによって、女性はいくらでも垢抜けられる。

「自分のことを棚に上げて偉そうに!」と指摘されたら、男性としては黙って頭を下げるしかなくなるが、それでも我が妻にはそういう美意識を持ち続けてもらいたい。

男はわがままな生き物である。

ところが、多くの男性もそうであるように、女性も結婚して子供を産むと、ついつい美意識について気が緩む場合も少なくない。

僕の友人のHくんも、二人の子供を産んだ妻が最近どんどん太りだしたことがもっぱらの悩みだという。

Hくんの場合、自分も同じようにメタボ化しており、余計に妻にダイエットを促す道理はないが、それでも3人目の子供が欲しいという企てがあるため、妻の肥大化は大問題なのだろう。

以前、Hくんと酒を飲んだとき、「もう一人、子供が欲しいけど、今の嫁を見ていると ‘そういう気分’にならないんだよ……」と頭を抱えていた。

同じ男として、彼の気持ちは痛いほどわかる。

御婦人方には申し訳ないが、これは男の人情である。

また、妻のメイクやファッションについても、本音では「一言物申したい」と胸に含んでいる男性も意外に多い。

別に現状に大きな不満があるわけではないのだが、それでも「もっとこんなファッションをしてほしい」と、妻を愛するがゆえのエゴを抱いてしまう。

しかし、だからといって実際に妻のファッションを自分好みに改造させるのは至難の業だ。

夫が下手に「こんな洋服を着て」と妻に進言した日には、たいていの場合、妻は「なんで、あんたに指図されなきゃなんないの!?」と不機嫌になり、挙句の果てには「だったら、そういう女と結婚すれば良かったじゃん」と突き放されたりする。

まったく、女心は本当に難しい。

我々男性は無垢な希望を素直に口にしているだけのつもりでも、それが妻の繊細な乙女心を傷つけることもあるわけだ。

そこで、こういう場合に絶大な効果を発揮する裏ワザを僕なりに考えてみた。

それは題して「カメラマン作戦」である。

方法はいたって簡単。

あくまで夫婦の遊びとして妻の写真をデジカメなどで撮影し、まるでグラビア写真集のように「世界でひとつだけのフォトアルバム」を作成するのだ。

最初は休みのたび、あるいは空いた時間などにちょこちょこと妻の写真を気軽に撮影していくだけでいい。

そして撮影回数をある程度重ねたら、膨大な写真データの中から特に美しく撮れている写真だけをいくつかピックアップし、フォトアルバム化する。

それを妻と一緒に観賞するわけだが、ここで夫はできるだけ妻の写真を「これ、かわいいね」とひとつひとつ丁寧に絶賛していくことがポイントだ。

そうすれば、間違いなく妻は喜んでくれるだろう。

綺麗に撮れている自分の写真を妻が客観的に見ることで、写真を撮られる快感が徐々に彼女の心を支配していき、それはやがて「もっと綺麗に撮られたい」という女性ならではの本能的な美への欲求につながっていく。

妻自身を褒めるのではなく、妻の写真を褒めることで、世の女性の頭の中にある潜在的なモデル願望を刺激するというわけだ。

こういうことを何度か重ねていくと、次第に写真撮影が二人の趣味となり、夫が「今度はこんな洋服で写真を撮ってみようよ」などと自分好みのスタイルをさりげなく提案したとしても、妻はそれを「撮影のための衣装」だと認識し、遊び心で受け入れてくれたりする。

妻にリクエストしたメイクやヘアスタイル、ファッションがあるのなら、最初はあくまでも撮影の衣装として提案することで、妻に「遊びで非日常的なスタイルに変身しているだけ」という意識を持たせるように努める。