4連勝を飾って再び「スクデット」という言葉がボキャブラリーに戻ってきたインテル。さらに、MFヴェスレイ・スナイデルもアッピアーノ・ジェンティーレに戻ってきた。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督のチームは今週、パルチザンとのヨーロッパリーグを控えている。だが、サポーターはすでにその先、11月3日にトリノで行われるユヴェントス戦のことを見据えているのだ。アウェーでのボローニャ戦、ホームでのサンプドリア戦でインテルが勝てば、ユヴェントスとの一戦はスクデットを争う真のビッグマッチとなるだろう。

スナイデルに期待できる状態でユヴェントス戦を迎えられれば、インテルにとってはさらなる安心となる。ストラマッチョーニ監督が今の戦術を見つけたのは、スナイデルが負傷離脱してからだ。だが、彼は「プラスの何か」を与えることができる。

スナイデルは左もも筋肉の損傷で、9月27日から離脱している。ロサンゼルスでの“治療”を経て、彼は23日にアッピアーノ・ジェンティーレへ戻り、別メニューをこなした。つまり、まだ復帰には遠いということだ。だが、それに向けての一歩である。スナイデル本人は「ミラノに戻って、練習再開が待ち遠しい」とツイートしていた。

ストラマッチョーニ監督が採用したトリデンテは今のところ、FWディエゴ・ミリートと絶好調のFWアントニオ・カッサーノ、復帰したFWロドリゴ・パラシオを共存させるのに役立っている。今後は、ここにスナイデルも入るかもしれない。軸としてミリートがおり、カッサーノのアナーキーな空想力や、パラシオの規律ある才能が補完する形だ。

こういう形を支えるには、堅固な組織と多くの汗かき役が必要となる。ストラマッチョーニ監督は一段ずつ進めているところだ。守備の問題を解決し、運動量を取り戻して、サイド全体をカバーして裏を突くようになった。

次は、運動量があり、戦術に注意を払う2人の中盤とともに、トリデンテを強化するところだ。カターニア戦では、MFガビ・ムディンガイとMFエステバン・カンビアッソだった。これが続くかもしれない。MFフィリペ・コウチーニョとMFリカルド・アルバレスもおり、前線はクオリティー豊富だが、それを支える必要があるからだ。