昨年のドラフト会議では、相思相愛となった巨人の単独指名濃厚といわれながらも、日本ハムが強行指名を行い、交渉権を引き当てたが、夢の巨人入りを選び、ドラフト浪人を決意した菅野智之。今年は、ドラフト前から、巨人入りが叶わなかった場合、米挑戦の意思をチラつかせて、他球団をけん制するなど賛否を呼んでいるが、果たしてどのような結末が待っているのか――。

そんなドラフト会議を、10月25日に控え、TBS「NEWS23X」(22日放送)では、浪人生・菅野の一年を伝えた。

大学の公式戦には出場できないため、大学野球部の紅白戦が唯一の"実戦登板"となっている菅野は、「もちろん、悩んだのは間違いないですけど、自分で決めて、そういう決断をしたので、自分でケジメを付けないといけないことだと思うんで」と番組のカメラに語る。

さらに、「悔しさだったり、歯がゆさだったり、もどかしさが、出るのかなと正直思ってたんですけど、実際はそんなこともなくて、それだけ今の生活が充実しているんだなと、自分の中では、そういうふうに消化している」と続けた菅野は、グラウンド整備やボール拾いなども、自ら積極的に行い、「今までボール拾いとか、あまりしたことなかったですけど、ボールを拾っている人の気持ちが、少しずつ分かってきたのは、すごく貴重な経験」と話す。

また、バントの練習なども自らに課している菅野。「プロに入って、バントが出来なくて交代させられるっていう場面があるかもしれない。チームのためでもありますし、自分のためでもある」と、あくまでもDH制のないセ・リーグ、巨人での戦いを想定した練習を積む。そして、ドラフト浪人という一年間については、「野球人生が終わった時に、この1年があってよかったなって思えるような一年にしたい。とにかく僕は祈るだけ」と語った。