この秋にオススメ! 秘湯好きが選ぶ全国の秘湯たち!



秋は温泉の季節! 紅葉を見ながらゆっくりと温泉に浸かる……最高ですよね! ただ、せっかく行くのなら有名な温泉街ではなく、一風変わった秘湯がオススメ! そこで今回は、秘湯研究家の方に、この秋オススメの秘湯はどこか聞いてみました。



――この秋にオススメの秘湯はどこでしょうか?



基本的に秘湯というのは山奥や川の上流にひっそりとあったり、一般の人が知らないような場所にあるものが多く、初心者の方だと行くのが難しい所がほとんどなのです。ですので、今回は初心者でも行きやすい秘湯の中からチョイスしました。まずオススメなのが山形県の『広河原間欠泉』です。



――『広河原間欠泉』はどういう所なのですか?



山形県の飯豊町の山奥にある野湯でして、秘湯好きの間では知らない人がいないほどの有名な所なんです。



――なるほど。初心者にオススメの理由というのは?



数年前にキレイな宿泊施設が建設されまして、秘湯でありながらもゆっくりと寝泊りすることができるんです。ご飯も地方の旅館ならではの特色のあるメニューですし、満足できます。肝心の温泉も、秘湯の雰囲気を損なわない程度に整えられているので、初心者でもそこまで労力をかけずに安心して秘湯を堪能できます。秋ですと周囲の山々も色づく頃でしょうし、きっと楽しめるでしょう。



――注意点はありますか?



やはり山奥ですので、行くまでの道のりは厳しいです(笑)。そこさえ乗り切れば大丈夫です。



――施設は充実しているとはいえ、秘湯への道のりは険しいのですね。次にオススメの秘湯はどこですか?



そうですね……自然を堪能するなら群馬県の吾妻郡六合村にある『尻焼温泉の河原露天風呂』がいいですね。川の底からお湯が湧いていまして、川の一部が露天風呂になっているんです。ここには車で気軽に行けますし、なにより景色が最高です。絶景という感じではないんですが、情緒と言いますか、風情のある景色なんです。



――川自体が温泉というのはいいですね!注意点はありますか?



河原の方は水着が必要なので、忘れないようにすることですね。後は河原でキャンプができるのですが、ちゃんとマナーを守ること、これ大事です。



――秘湯に関わらず、マナーを守ることは大事ですね。次にオススメの秘湯はどこでしょうか?



そうですねぇ……岐阜県大野郡にある『塩沢温泉』という所に『湯元山荘』という廃業された温泉宿があるのですが、ここの露天風呂だけは今でも開放されていまして、知る人ぞ知る秘湯なのです。



――廃業された温泉宿の露天風呂、またまたマニアックな場所が出てきましたね! 廃業されているということですが、管理はどうなっているのですか?



地元の方が管理されていて、定期的に清掃などをされているそうです。たまにたくさんの藻が浮かんでいたりしますが、そんなの気にしていては秘湯めぐりなんでできませんからね(笑)。



――なるほど(笑)。湯元山荘の魅力というのはどこでしょうか?



ここの露天風呂は川のすぐ横の1メートルほどの高台にありまして、目の前は清流、周囲は木々に囲まれているという素晴らしいシチュエーションなのです。タイミングがよければ、紅葉に囲まれながらの入浴が堪能できるはずですよ!



――この秘湯の注意点はどこでしょうか?



個人的な印象ですが、温度が少しぬるめですので、雨が降った日や翌日は冷たくなるので避けた方がいいですね。ただこれはここに限らず、秘湯全体に言えることですが……。



――屋外にある分、水温が下がってしまうんですね。



そうですね。中には雨が降っても大丈夫な場所もあるんですが、川沿いにある秘湯は雨の影響を受けやすいので注意した方がいいでしょう。



――参考になります。次のオススメはどこでしょうか?



そうですね……行くのに困難な秘湯とという括りとははちょっと離れてしまうかもしれませんが、秋に行く場合、個人的にオススメなのが熊本県の阿蘇郡小国町にある『はげの湯温泉 山翠』ですね。山翠は標高750メートルにある旅館でして、ここの露天風呂の景色は非常に美しく、だれもが満足できると思います。



――高い所にあるので周囲を一望できる訳ですね!



そうなんです。周囲は山々に囲まれているので秋に行く温泉としてはまず間違いないでしょう!



――力の入れ具合がすごいですね(笑)。次にオススメしたい秘湯はどこでしょうか?



山形県の大蔵村に『石抱温泉』という野湯があります。ここはゑびす屋という旅館が開放している温泉でして、紅葉を楽しみながら入浴するにもってこいの秘湯です。もう見渡す限り山、山、山なので、秋ならどこを見ても紅葉を楽しめるはずです。水質も強烈な炭酸泉なので、温泉好きも満足できますよ。また、行くまでの道のりも「秘湯に向かっているな!」という雰囲気が初心者でも味わえるものです。



――注意点はありますか?



ここも水温がややぬるめなので、雨の日は避けた方がいいでしょう。あとはここの温泉に限らず、野湯というのは一般の方が解放されている場所が多いので、とにもかくにもマナーが大事です。入湯前に必ず許可を取り、簡単でいいので掃除をして帰るといいですね。

――基本的なことですが、やはり大事ですよね。



そうですね。今回は初心者向けの場所を紹介しましたが、全国には行くのが本当に難しい秘湯中の秘湯が数多く存在するので、この機会に秘湯好きになってもらえると幸いですね。



という訳で、秘湯研究家オススメの秘湯、野湯、温泉宿でした。どこも秋の紅葉を楽しむにもってこいの場所ということですので、11月の連休などで羽根を伸ばしたい人は行ってみてはいかがですか?



(貫井康徳@dcp)