趣味の銀塩カメラの世界とは?




デジカメは便利です! 撮影も簡単、その場で確認できますし、パソコンに持ってくれば加工もできて印刷もOK。しかし! デジカメの利便性は認めつつも、従来の銀塩カメラにこだわる趣味人がおられます。趣味の銀塩カメラの世界とはどのようなものでしょうか。



銀塩カメラを愛するホビイストの1人、河野真太郎さんにお話を伺いました。



――銀塩カメラを趣味にしているのはどんな人たちでしょうか。



河野さん 鉄っちゃん(鉄道ファン)と同じで、いくつかのタイプに分かれると思います。鉄っちゃんでも「乗り鉄」(乗るのが好きな人)、「撮り鉄」(撮影するのが好きな人)とかいろいろいますでしょ。



――銀塩カメラの場合はどういうタイプに分かれますか?



河野さん そうですね、(1)銀塩カメラで撮影するのが好きな人、(2)銀塩カメラのハードウェアが好きな人、(3)銀塩カメラでのメソッドが好きな人、大きくこの3タイプのように思います。



――一番多いのはどのタイプの人でしょうか?



河野さん (1)と(2)でほとんどですよね。私はハードウェアも持っていますが、もともと撮影するのが好きなので(1)タイプですかね。



――(3)のメソッドが好きな人というのは?



河野さん 何て言えばいいですかね、自分で現像する暗室作業とかね、そういうのが好きな人です。このタイプは少ないですが、ちなみに私も暗室を持っていますよ(笑)。



――銀塩カメラのハードウェアを好きな人はコレクターなんでしょうか?



河野さん うーん、今となっては骨董(こっとう)趣味とかに近いかもしれませんね(笑)。昔のカメラのボディーとか、レンズなどを集めている人は多いですよ。



――どんなカメラが人気があるのでしょうか?



河野さん 日本人が一番好きなのはやっぱりライカでしょうね。ライカはドイツのカメラメーカーです。カメラの黎明(れいめい)期からずっと精緻(せいち)な製品を作り続けたブランドです。カメラのような光学製品は、戦前からドイツと日本がツートップ。



現在は日本がナンバーワンですが、日本のメーカーには「ライカの製品をいつか追い越そう」と頑張ってきた歴史があるわけです。なので、日本人にはライカ製品へのあこがれが強い。それがコレクター心を刺激するんですね。現在ライカというと、コレクター向けにシリアル番号付きの新製品を「世界で何台」とか限定で出す、みたいなメーカーになってますが。



昔のライカのカメラ、今では中古カメラですが、好きなコレクターは多いですよ。



――なるほど。ライカの中古カメラって流通量は多いんでしょうか。



河野さん バブルの時代に世界中のライカを買い集めたようで、ライカ製品の70%は日本にあると言われてます。ドイツ人が日本の中古カメラ屋さんのショウケースを見てびっくりするほど(笑)。



――日本製品のコレクターはどうしょうか?



河野さん もちろんおられます。ニコンのいわゆるFシリーズやキヤノン製品など人気のボディを集めてる人は多いでしょう。ただ、日本製品の熱狂的コレクターは海外の方が多いですね。



――そうなんですか?



河野さん 日本製カメラは海外で圧倒的な人気ですから。



――先ほどレンズのコレクターもいると言われましたが?



河野さん おられますね。それこそ望遠レンズの好きな人、ライカのレンズの好きな人、いろいろですけども。



――レンズを集める人は何が好きなんでしょうか?



河野さん 性能だけで言えばですね、レンズは絶対今の製品の方がいいんですよ。ただ昔のレンズでも「えも言われぬ味が出る。またこのレンズでしか出せないボケ方がある」といった評価をする人もおられるわけです。また、レンズのボディの質感、金属の手触りとか、そういうのが好きという人もいますし。







――そうなってくると本当に骨董(こっとう)みたいな趣味ですね。



河野さん そういった面があるのは事実ですね。あとオタクっぽい話ですが、カメラのボディ、レンズなどはその来歴、開発経緯、メカニズムなどを語りたくなるものだと思いますね。日本人が好きな「精密さ」、「緻密(ちみつ)さ」に満ちた製品ですからね。







――河野さんは自分で持っている銀塩カメラで撮影しますか?



河野さん いや撮影するんならデジカメです(笑)。楽ですからね。



中古カメラ屋さんもあちこちにありますし、今でも銀塩カメラを好きな人は多いようです。あなたは銀塩カメラに興味がありますか?





(高橋モータース@dcp)