今やメイド喫茶をしのぐ勢いの「JKリフレ」のメニュー表。過激なサービスをウリにする店もある

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“西のアキバ”と呼ばれる大阪・日本橋(にっぽんばし)に異変が起きている。

家電フリークとオタクが集まっていたこの街が、いつの間にかエロスの無法地帯へと変貌しつつあるというのだ。

つい最近、日本橋に遊びに行ったばかりだという20代の男性会社員がコボす。

「通りにメイド姿のかわいい女のコが立っていたんです。手には店名の入ったメイド喫茶の案内板。『いくら?』と聞くと、『コーヒー500円』という答え。それで案内されて入店してみると、これがひどいぼったくり店でした。

確かに、コーヒーは500円でしたが、オムライスが2500円、女のコとのトーク料が30分5000円、指名料がひとり1000円。結局、滞在30分ほどで1万2500円も払わされました。オムライス? どうやったらこんなマズイものつくれるんだろうと思うほどマズかったです(泣)」

実はこの店、14歳の中学生を雇って接客させたという容疑で9月1日に摘発されたばかり。

そんないわくつきの店が摘発からわずか2、3週間で営業を再開し、またぼったくりをやっているなんて、いったい日本橋はどうなってるんだ?

数年来の日本橋ファンという30代の男性会社員も、やはり別の店でぼったくり被害に遭った。

「今年6月にオープンしたばかりのガールズバー風メイド喫茶に入ったんです。すると、最初についたメイドに飲み物をおねだりされたので、おごってあげることにしたところ、『私にも』と次から次へとほかのメイドが来ておねだりされて……。

この時点でヤバイとは思いましたが、財布には4万円あったから、さすがに支払いは大丈夫だろうと高をくくっていたら、これがとんでもなかった。なんと7万円も請求されたんです。結局、免許証を取り上げられ、翌日持参した不足金と交換で返してもらいました」

こうなると、メイド喫茶というより、ただのぼったくりガールズバー。どうして、こんな無法地帯になってしまったのか?

日本橋のあるオタク系ショップの経営者が嘆く。

「世の中が不景気なのに、日本橋はオタクでけっこうにぎわっている。そこに目をつけたオタクとは無関係な業者がここ数年、どんどん日本橋に進出しているからです。キャバクラ業者ならメイドキャバクラ、ゲーム業者ならメイドカジノといった形ですね。しかも、日本橋は大阪府のぼったくり防止条例の対象地域に入っていない。そのため、キタやミナミで摘発され、商売できなくなった悪質な業者が日本橋に引っ越してきて、ぼったくり行為を繰り返すケースが増えているのでしょう」

日本橋をエロの無法地帯にしているのは、ぼったくりメイド喫茶だけじゃない。それはJK(女子高校生)リフレと呼ばれる店だ。日本橋では4、5年前から、メイドがマッサージをするメイドリフレが人気を集め、その数は今やメイド喫茶をしのぐほど。

「最近はメイドリフレだけでなく、店員が制服姿の女子高生というJKリフレも急増しています。もはや、オタク文化とはあまり関係ありませんよね(苦笑)。で、こうしたリフレ関係の店、特にJKリフレでは個室でマッサージするのをいいことに、体を密着させるようないかがわしいサービスをする店が現れているのです」(オタク系ショップ経営者)

マッサージ以外のオプションも豊富で、ビンタ(500円)、5秒間のハグ(1000円)といったものから、ラップ越しのキス(1000円)、1時間の散歩(8000円)といったものまである。

「なかにはディープキスや口淫などの“裏オプション”がある店もあると聞きます。1時間の散歩も、店員が私服に着替える店は店外デートOKの店とも考えられる。私服ならふたりでホテルに直行しても、普通のカップルにしか見えませんから」(オタク系ショップ経営者)

おいおい、それじゃ風営法違反どころか、売春防止法違反だ。

このあまりに急速な日本橋の変化に、最近では純粋なオタクの姿が以前ほど目立たなくなっているという。日本橋がオタクの街から単なるエロスの街になる?

(取材/ボールルーム)