ぶっちゃけ、ファイナンシャル・プランナーはもうかるの?




近年はやっている資格のひとつに、顧客にお金のアドバイスをするファイナンシャル・プランナー(以下、FP)があります。新聞やネットでも、アドバイザーの肩書としてよく登場する資格ですが、資格を取れば稼げるものなの? FP業界の現実や、資格を取ったほうがよい理由などを、現役のFPに教えてもらいました。



まずは、豆知識。FPで活躍する方法として、大きく3通りの方法が考えられます。



1.保険の販売に携わる人。保険会社に勤めるか、保険代理店で保険の販売を行う人が該当します。

2.株式や投資信託など金融商品の販売をする人。金融機関で働いているか、金融機関から業務委託を受ける形で販売を行います。

3.特定の商品は販売せず、顧客の相談業務を主とする人。人によっては、講演・執筆などの特技を持つ人もいます。



1および2は、どこかに勤めるかもしくはご自身で商品を販売する形が一般的です。今回は、特定の商品を販売せず、相談業務・講演・執筆をされている伊藤亮太さんに取材しました。伊藤さんは、独立して5年、30歳の若手FPです。



■資格を取ればもうかる時代は終わっている



――本屋さんに行くと、FP資格のための勉強本がたくさん並んでいます。FPは稼げる資格なのですか?



「今の時代、もちろん、そんなわけはありません。弁護士、税理士、すべての資格に言えることですが、もうける人はもうけますが、ダメな人はサラリーマンより年収は低いといえます。中にはアルバイト生活の方もいると思います」(伊藤さん)



そこまでぶっちゃけた回答は期待していなかったのですが、「やっぱり……」という感じでした。資格を取ればなんとかなる時代は終わった、というのは、誰もが心のどこかでは感じてることですよね。



――それでは、FP資格を目指すのは意味がないのでしょうか?



「FP資格という意味では、資格取得よりも、資格を取るための勉強の過程が大切。特にFP技能士3級程度の知識は、これからの時代を生きていくうえで知っておくべき、常識レベルの知識と言っても、言い過ぎでないくらいです」



なるほど。残念ながら、学校ではお金について教わってこなかった私たち。FP資格受験を通して、お金の勉強をすることは、生きていくために有意義なのかもしれないですね。



■すべての業界、人と同じことをしていてはダメ



――FPとして生きていくためにはどうすればいいでしょうか? できれば、FPに限らず、資格を生かして生きていくコツを教えてください。



「FPに限らず、すべての業界、生き方に言えることですが、人と同じことだけをしていて食える時代ではなくなってきていると思います。どれだけ人とは違うことができるかが勝負です。



例えば私は、まだ30歳のFPですが、いろいろと多角的に行った(とんがった)結果、講演、執筆なども含め、十分に食べていけるまでになりました」



――そうはいっても、伊藤さんは、実は、ネットでけっこうたたかれています。ネットでたたかれるのは怖い気がしてしまうのですが……。



「かつてはたたかれることに落ち込みましたが、今ではそれも名誉に思っています。なぜなら、そもそも人に知られなければたたかれることだってできませんし、たたく人がいるということは、私もそれなりに有名になったのかな、と。



そもそも、たたく人たちはひがんでいるだけ。とんがれば、たたく人もでてきますが、それ以上に面白がって助けてくれる人も現れますし、露出があがることで仕事も増えています」



有名税というわけですね。



残念ながら、資格を取れば生きていける時代は終わりつつあるのかもしれません。しかし、せっかくの人生です。みなさんも「とんがって」生きてみませんか?



伊藤亮太

スキラージャパン株式会社取締役副社長、ファイナンシャルプランナー(CFP)、東洋大学経営学部非常勤講師。著書『図解金融入門 基本と常識』(西東社、2011年)、『ゼロからわかる金融入門』(西東社、2009年)、ほか多数。

ブログ『スキラージャパン(FP 伊藤亮太)の経済・金融・投資情報ブログ』

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(OFFICE-SANGA 臼村さおり)