小学校の先生の大変な話




いじめ事件などをきっかけに学校教育に関する問題に関心が集まっています。学校の先生の仕事は最近どうなっているのか、匿名を条件に現役小学校の先生(35歳/男性)にお話を伺いました。



――いじめ事件をきっかけに、学校教育の問題にスポットが当たっていますが、最近のこの流れをどう思いますか?



色んな意味でひずみが出てるんだと思います。確かに学校側で対処できることをやってない、できなかった、そういう側面もありますが、家庭で対処しなくてはならないこともあると思うんです。



――親に問題があるということですか?



教師の責任逃れみたいに聞こえかもしれませんが、子供の教育に家庭で何をすべきかということが希薄になっていると思います。「子供のしつけや教育はすべて学校の先生の仕事だろ」みたいな親御さんもおられるわけです。そういう人には、「あなたは何をするんですか?」と言いたい気持ちもあります。



――モンスターペアレントということですか?



個人的にはそういう名前で呼ぶのはどうかと思うんですが……。例えば、私の経験でも「○子ちゃんと友達づきあいするのはどうかと思うので、うちの子と○子ちゃんは別のクラスにしてください」と親御さんから言われたことあります。しかも1回じゃないですよ。何人もの親御さんがこんなこと言うんですよ。逆に「うちの子と○子ちゃんは同じのクラスにしてください」とか。その言い方もひどいです。「同じクラスにすべきですね」とか。なぜ上から目線で言われなくてはならないのか、と思います(笑)。



――そんなに頻繁に親からの要求ってあるもんですか?



そういう親御さんがたくさんいるということじゃないです。私の経験では、多くてもクラスに1人、2人。あ、でも、たくさんいるクラスを持ったことありますね(笑)。問題なのは、そういう親御さんが1人でもいると途端に時間がなくなるんです。1日中、追い回されたりしますので。



――1日中ですか?



夜中でも電話かかってきたりしますよ。あとメールが頻繁に来て、すぐに返事しないと、それについてまた怒られたり。



――そんなことがあるんですか?



ええ。「私はパートで働いているので夜にしか連絡できない」とか。でも電話かかってくるの11時とかだったり。逆に、お昼、授業中に自分の携帯に山のようにメール送りつけられたりとか。それで「あの先生は返事しない」と言って電話がかかってきたり(笑)。



――それは大変ですね。個人の携帯メールアドレスを親に教えたりするんですか?



自分でも少しうかつだったかと思うんですが、「何かあった時にはすぐに連絡したいから」と言われたら中々断るの難しいですよ。これがまた問題だと思うんですけど、公私の区別をつけにくい仕事なんですよね。



――家へ帰っても学校の先生でいなくてはならないのは大変ですね。



公私をはっきり分けられる仕事じゃないんですよ。家へ帰っても翌日の教材の準備やってたりとか色々あるので、ただでさえ時間がないのに親御さんからの無茶な話にも対応しなくてはならないとなると、とてもストレスです。分かって頂きたいのは、学校の先生という仕事は本当に時間がないってことです。授業、テスト、部活動、授業の準備、毎日残業ばっかりです(笑)。



――仕事としては重労働でしょうか。



他の仕事をしたことがないので比べることは難しいと思いますが、私は結構重労働だと思っています。楽しいこともたくさんありますけどね。やっぱり子供達を預かってるのでその分の責任がありますから。低学年のクラスをもった時には気を遣います。高学年になったらなったで別の配慮が要りますし。気疲れする仕事というのは確かでしょうね。



どうも昨今の学校の先生は大変な仕事になっているようです。あなたは学校の先生という仕事についてどう思いますか?







(高橋モータース@dcp)