「最近の松嶋さんは、動きやすそうな格好でいらっしゃることが多いですよ。娘さんを幼稚園に送るときにも、トレーニングウエアにスニーカー姿で、そのままジムへ直行なんてときもあるみたいです。娘さんたちが自転車に乗っているのを反町(隆史・38)さんと、近くでしっかり見守っているところなどをみかけますね」(近所の住人)

10月のある日の昼下がり、本誌は都内のホテルの駐車場で松嶋菜々子(39)を目撃した。グレーのカットソーにパーカーを重ね、黒いパンツにムートンブーツ、黒縁メガネをかけた完全なる”スキだらけ”のオフモードスタイルだ。

10月13日に39歳の誕生日を迎えた彼女だが「これまでの3〜4年間は子どもの世話だけで精いっぱい。仕事も家庭も加わって、どちらも手抜きできない松嶋さんは、悩むことも多かったと聞きます」(芸能レポーター・城下尊之氏)

めまぐるしく環境が変化してきた30代も終盤、精神的な余裕も出てきたのだろう。そんなとき、2年ぶりに主演した連続ドラマ『家政婦のミタ』が、記録的大ヒット。

「その後、仕事のオファーが殺到したと聞いています。ギャラも上がったとか(笑)。でも、松嶋さんはそれに飛びつくことをしなかった。彼女は、仕事をやるからにはきちんとやりとげる覚悟を決めてから、というタイプなんです」(テレビ局関係者)

以前は”仕事と家庭を両立させようという気負いが自分を追い込んでいた”と、松嶋自身が雑誌のインタビューで語っている。

《でも最近はあまり考え込まないようになりました。『何とかなる、これまでもどうにかしてきたし』って。出産後、どちらも手を抜きたくなかったので『ここまではやりたい』というようなラインを気分で決めていたんですが、仕事と家庭をきっぱり切り替えすぎることに疲れてしまったんです》(『グラツィア』’12年5月号)

本誌が彼女を見たのは誕生日数日前のこと。”スキだらけ”のオフスタイルも”完璧ママ”を目指すことをやめた、彼女の変心の結果なのだろう。40代突入まであと1年。松嶋の自然体のスタイルには、もはや惑いはない。