一進一退を続ける日本市場。売買のかなりの部分を占めるアルゴリズム取引が、大型優良株の下方修正により下げを加速する事態も…。でも、一時164円まで下げたシャープなんか、実は買い時だと思うのだが?


「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。
兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!

京都本社の任天堂、移転説が不安を増幅。
悪業績企業が移転するとさらに…

業績不振が続く任天堂をめぐって、ある不穏(?)な噂が流れている。京都市内の本社ビルの移転説だ。

会社側からは本社移転の話は一切出ていないが、証券関係者がこの話に不安視するのは理由がある。業績に問題のある企業が本社を移転すると、さらに業績の悪化が進むというジンクスがあるためだ。

任天堂はこのところ、株価を急騰させる大ヒット商品を出せない。それどころか、海外売上高比率は8割に迫るため、円高の長期化で海外事業収益が圧迫され続けている。任天堂社内では「花札の時代に戻るわけにはいかない」と、幹部が若手社員にゲキを飛ばしているという。ゲーム専用機の購入を前提とした任天堂のビジネスモデルはグリーなどのSNS(交流サイト)ゲームやスマホの普及で揺らいでいるのが現状だ。

2013年3月期は予想最終利益が200億円と黒字回復の見通しを公表しているが、上半期の赤字200億円を下半期の郢400億円で埋める急回復シナリオが大前提。円高がさらに進めば、黒字化どころか2期連続赤字さえあり得る。リスク管理のため、連続赤字銘柄をポートフォリオに組み入れない機関投資家もあり、株価は不安含みといえそうだ。できれば古い本社で……。

特例扱い廃止の方向に政府誘導。
電力債無担保化の改革で誰がトクする?

政府が突然、電力会社の社債発行ルールの見直しに言及してきた。電力会社はこれまで特例的に、会社の資産全体を担保にして社債を発行できたが、早ければ2014年度にも、一般企業と同じように無担保での社債発行に切り替わる可能性がある。一般企業の社債が無担保なのと比べると、電力債は担保が付く分だけ信用力が高まる。電力会社は低い金利で社債を発行し、資金調達できた。

仮に電力債の特例扱いが廃止になっても、社債には買い手がつくとみられるが、今まで通りの大量発行は難しくなりそうだ。さらに、電力会社は従来よりも高い利回りを提示しなければならず、金利負担は巡り巡って電気料金の引き上げの形で利用者に転嫁されることになる。唯一、プラスになりそうなのが銀行。電力会社が社債で資金調達しきれない分は、銀行融資に頼らざるをえなくなるからだ。それにしても、誰のための「一般企業並み」なのか……。


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この記事は「WEBネットマネー2012年11月号」に掲載されたものです。