■国際親善試合 フランス×日本 ウィリアム・スコット審判団評

なぜ、ここまで審判が気にならない試合になったのか。そこを考えなければ、Jリーグの審判問題の本質は見えてこない。

コラム主審は欧州屈指の名レフェリーというわけではない。
それはEUROなどUEFAでの割り当てをみてもあきらかだ。とは言え、レベルが低いわけでもなく、この試合の基準も良い位置に置いた。ボールにプレーできていると判断するととらない。仙台×神戸戦の村上伸次や、西村雄一、家本政明のような基準だ。
6分のシーンは、ボールに手があたったものの、【ボールが手の方向に動く】ということでハンドの適用はなし。


タフな基準ではあるが、互いにフットボールとしてプレーしているため、フェアな試合に。このポイントこそ注目すべき点である。互いにファウルアピールをせず、タフに戦っている。こういった試合では、審判は必要なくなる。もちろん、レベルの低すぎる審判員だと、そうはいかないのだが。

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◇FBRJ:石井紘人
コーチ・審判員の資格を持つ。サッカー批評 、週刊サッカーダイジェスト、 をはじめ、サッカー専門誌以外 にも寄稿する。Football weekly中学サッカー小僧 で連載を行い、サッカーレフェリーに特化したFootball Referee Journal を運営。著作にDVD『レフェリング 』。ツイッター: @FBRJ_JP にてサッカーや音楽、政治経済の情報をつぶやく。