マナトレーディング(株)は、10月11日、東京・中目黒の同社ショールームにおいて、英国・サンダーソン社前最高責任者マイケル・パリー氏による特別プレゼンテーション「Buckingham Palace〜サンダーソン社が手掛けるバッキンガム宮殿内の内装」を開催した。パリー氏のプレゼンテーションは、本来夕方1回だけを予定していたが、250名を超える参加希望者が出たため、急遽、午前、午後1回ずつの開催となった。

サンダーソン社は、1924年に初めて英国王室御用達の許可状(ロイヤルワラント)を下賜されて以来、現・女王のエリザベス2世陛下まで3代にわたって、カーテン、壁紙、椅子張りなどを納入・施工している(ロイヤルワラントは、会社ではなく、個人に与えられるもので、パリー氏はその前保持者)。今回のプレゼンテーションでは、エリザベス女王のロンドンにおける公邸であるバッキンガム宮殿をはじめ、様々な王宮の内装に採用された特注品を、豊富な画像と共に紹介した。なお、バッキンガム宮殿は毎年8月に一般公開されているが、今回は観光客が立ち入ることが出来ないエリアの内装についても、写真や歴史的な絵画により解説された。
ちなみに、今年在位60年を迎えられたエリザベス2世陛下は、ファブリックや壁紙などの選定に最初から最後まで関わっておられるとのこと。サンダーソン社が提示する商品を、毎回デザインやカラーの面から厳しく選定されるだけでなく、時には、ウィンザー城で施工が進行中の「E?R」の紋章入り壁紙のように、経済性の観点から、ハンドブロックプリントをスクリーンプリントに変更するよう命じることもあるという。
また、歴史的なエピソードとしては、ヴィクトリア女王時代に、バルモラル城の壁紙を、例のモリス商会に発注。急進的な社会主義者であったウィリアム・モリスが、大英帝国の統治者であるヴィクトリア女王の「V.R.I」の紋章入り特注壁紙を制作し、納入したこともあるそうだ。
なお、マナトレーディングでは、11月にサンダーソンの新作コレクション発表会を開催する予定である。