わからない横文字に翻弄されないために

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「これがコア・コンピタンス重視の組織アーキテクチャ実現へのアジェンダなのです!」

 昨今のビジネスの現場ではこのようなカタカナ語や横文字が日常的に飛び交っている。
 ソリューション、インセンティブ、コモンセンス、フェアユース、ソーシャル、メタ……。
 これらの言葉にひとつでも知らないものがあったら要注意だ。
 露骨に時代遅れだと言わんばかりの顔をされ、仕事ができない人間だとレッテルを貼られる危険すらあるだろう。
 
 しかし、そんな横文字やカタカナ語に違和感を覚える人は少なくないだろう。中には「わざわざ横文字でいう必要があるのか?」「知的ぶってカッコつけてるだけだ」と苦々しく思う人もいるはずだ。さりとて、これらの言葉を知らずにビジネスの現場に居続けることも難しくなってきた。
 そんなカタカナ語アレルギーの諸兄に一読して欲しいのが『スゴ訳 あたらしいカタカナ語辞典』(高橋健太郎/著、高橋書店/刊)だ。

 今さら「ユーザビリティってどういう意味ですか?」などと聞けば、物笑いになるかも知れない。では、どんな意味なのだろうと調べてみれば、「ユーザビリティとは、特定の利用状況において、特定の利用者によってある商品が指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、利用者の満足の度合い」などと堅苦しい言葉で説明されており、今イチ要領を得ない。ちなみに「ユーザビリティ」とは、「使いやすさ」「使い勝手」という意味合いだ。

 本書では、今さら人には聞けないビジネス・社会・ネット・政治で頻出するカタカナ語の数々が、人を食ったような痛快さで面白おかしく、かつ、わかりやすく解説されている。やたらとカタカナ語を使った言い回しをする人を見聞きすたびにイラッとする人は、スカッとすること間違いなしだ。
 難しそうで知的ぶって聞こえる言葉も、意味さえわかってしまえばなんてことはないものばかりである。本書を読めば、「カタカナ語、恐るるに足りず」と思えるようになり、アンビエントな感じにレジームチェンジをして、レピュテーションの良いビジネスパースンになれることだろう。
(ライター/大村佑介)