新郎新婦の思いに寄り添い結婚式づくりをお手伝い

WOMAN’S CAREER Vol.95

ブライダルプロデュースグループ 中尾玲子さん

【活躍する女性社員】新郎新婦と一緒に素晴らしい結婚式を作る…ウエディングプランナーの中尾さん


■次世代のチーフプランナーを育て、会社の力になれる存在になっていきたい

新卒でかなわなかったブライダル業界への就職を社会人4年目で実現した中尾さん。当初目指していたブライダルフローリスト(ブーケや会場の装花を作る仕事)を上回る魅力を感じて入社を決めたのが、関東、仙台、長崎を中心にウエディング、ホテル・レストラン、婚礼衣装事業などを展開するブライダルプロデュースだった。
「面接で訪問した際に必ず丁寧に出迎え、見送ってくださる温かさや、社員の方が皆イキイキとされていることを感じ『こんな方たちがいる会社で働きたい!』と思ったのです」

以来、ウエディングプランナーとして初めて会場見学に訪れた新郎新婦の接客を担当。最初に配属されたホテルフランクスでは、四半期ごとに集計される成約率において2年間計8クール中半数以上で全国のトップ10に入る実績を残した。
「現場に立ち始めたころに上司に言われた『接客技術はゼロでも、結婚式やお客さまへの思いが150パーセントあれば絶対にお客さまに響くんだよ』との言葉に背中を押してもらうことができました。スキルに乏しい自分にできるのは、結婚式の素晴らしさやご新婦さまへの共感を伝えること。結婚式を一緒に作っていくんだという気持ちだけは絶対に忘れないようにしようと接客していたところに数字がついてきたように思います」

一方で、壁を感じたのは入社3年目。ザ クラブ オブ エクセレントコースト(以下、「エクセレントコースト」)への異動とともにチーフプランナーに昇格したときのことだった。チーフプランナーの役割は、接客だけでなくメンバーの教育や結婚式を検討しているカップルの志向分析、接客方法の考案など多岐にわたる。また、接客時に会場のコンセプトや魅力をサービスごとの「点」ではなく会場全体で一貫した「線」で伝えるため、料理や装花、結婚式当日のサービスなどの担当セクションとの連携・調整役も担う。これらは中尾さんにとっては初めての業務であり、異動前とはコンセプトもターゲットも異なる会場。さらに、8人のメンバーのほとんどが自分よりも経験豊富な年上の社員で、各セクションのチーフも初対面の社員ばかりだった。
「まずはいちプランナーとして認めてもらえるよう、わからないことは新人、ベテランを問わず誰にでも質問するとともに、自分が接客で結果を出すよう努めました。結果を出さなければ信頼してもらえませんし、接客現場のチーフをやらせていただく以上、メンバーの業務を理解し、皆の意見を吸収しながらエクセレントコーストの発展のために貢献したいと思ったからです」

こうしてメンバーや他セクションのチーフ・担当者と密に会話をしていくうちに、徐々に信頼されるように。今では「チームの団結力を肌で感じている」と話す。チームをまとめる上で心がけているのは、まずは自分が結果を出すことと、メンバーを頼ることだ。
「ホテルフランクス時代の私がそうだったのですが、頼られることで責任ややりがいを感じて頑張れるもの。新人でもベテランでも、一人ひとりの立場や置かれた状況に応じて仕事を任せ、やり遂げたときには評価するようにしています。その結果、あるときには誰もが不可能だと思えたチーム目標を達成することもできました。また、別の四半期には目標を上回る結果を出したにもかかわらず狙っていたチーム表彰を逃し、皆で悔し涙を流したことも。それほど一緒になって頑張れる仲間と仕事をできていることがすごく幸せです」

中尾さん自身も、いちプランナーとして常に目標を達成し続けている。接客時に心がけているのは、会場やスタッフの魅力を惜しみなく伝えることと、新郎新婦を好きになり、その思いに寄り添うことだ。
「私がうまく接客できなければ、このエクセレントコーストの素敵な仲間も、お料理もお花も紹介できないまま終わってしまいます。それに、お客さまのことを大好きになれば自然と会話が弾んでくるもの。いつも『このお客さまの結婚式を私がお手伝いさせていただきたい』との思いを胸に接客に出るようにしています」

その結果、新郎新婦から挙式後に感謝の気持ちを伝えられることも多いという。中でも印象に残っているのは、エクセレントコーストに異動して1年ほどたったときの出来事だ。
「ホテルフランクス時代に接客し、私の異動後に挙式された方がアポなしで会いに来てくださったのです。最初に訪問されたのは本社が入っている横浜市内のホテルのフロントだったのですが、たまたま居合わせた当社スタッフが事情を聞いて当会場の地図を渡し、さらにはお客さまが当会場に到着された際には入口の案内スタッフが私のところまで案内してくれて。お客さまと再会できたことはもちろん、当社のスタッフが皆、お客さまを家族のように温かく案内できたことをうれしく思いました。会場見学の2〜3時間で接したスタッフを覚えていてくださったり、このように行動してくださったりする方がいらっしゃることは本当に幸せですし、一組一組の人生を変える仕事に携わっていることを感じます」

「チーフになって役割や責任が増したことが大きな成長の機会になった」と振り返る中尾さん。今後はチーフプランナーとして現場に立ちつつ、後輩の育成により力を入れていきたいと考えている。
「私と同じような気持ちで働くチーフがどんどん育つよう、メンバーが楽しくステップアップできる環境を作っていければと思っています。また、女性が活躍できる仕事であることもブライダル業界を目指した理由の一つなので、将来出産できる機会があればその経験も糧にして、先輩たちのように復帰後も会社の力になれるような存在でいたいと思います」