「見ないで」と言われると見たくなる? CUNE(キューン)が取引先募集でタブーを暴露

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 「CUNE(キューン)」というブランドを知っているだろうか?これまでメディアの露出を避け、謎のブランドとして密かに展開していたが「商品入荷日に6割が売れる」と意外というかかなり売れている人気ブランドだ。そんな「CUNE」が、業界の"タブー"に触れる情報を公式サイトで突如公開し話題となっている。「業務連絡」の告知には、新規取引先の募集も発表。ウサギのキュートなアイコンとは裏腹に厳しい取り引き条件が羅列してあり、なかなかの曲者だ。

CUNEがネットで取引先募集する暴挙の画像を拡大

 当サイトにもバナー広告が展開されている「CUNE」の「新規お取引先募集のお知らせ」を覗いてみると、「CUNE」のことが少しだけ明かされている。「スタイリスト、タレントなどへの衣装提供、協力は行っておりません」「仲のいいブランドとかがほとんどありません」と傍若無人な発言から、「接客を行いません」「セールを行いません」と元も子もないものまで披露。ここまで来るとどん引きを通り越してむしろ深淵な哲学さえ感じる。さらにサイトには、「CUNEを取り扱うことのメリット/デメリット」の項目があり、「とくにありません」と回答。ページの末尾には取り引きについての内容がクリックして確認できるようになっており「一部業界のタブーに触れているため一般のお客様は見ないようにして下さい」とわざわざ赤字で記載されているが、業界人は見ない方がいいかもしれない。(実際には誰でもクリックして"タブー"に触れる事ができる。記者も触れてみた)

 「CUNE」の広報担当者に電話取材を試みて「正気か」ではなく「この内容は本当か?」と聞くと、「すべて事実です」と即答。これまで一切営業してこなかったというブランドが急に"暴挙"に出た理由を尋ねると「純粋に事業拡大が目的。でもやり方が分からなかったのでとりあえずお取引に必要な情報は全て公表してみました」と真水に近い純粋さ溢れるコメントをもらえた。さすがに卸売価格の公開だけは「自粛した」というので、バイヤーは直接聞くといいかもしれない。3つの直営店のほか、現在の取引先は40店舗程度で国内のみに卸しているそうだが、実際に売れているのかどうか確認すると「セールをしないことが定着しているせいか、商品入荷日に主要商品の6割は消化している」と驚きの答えが返ってきた。しかし「超高額商品は全く売れません」とのことで、例えば夏に販売した「台車」(定価89,250円)は20台制作して4台しか売れなかったそうだ。(価格よりも大きな問題が潜んでいるのかもしれないが)ところで新規募集の状況はどうかというと「現状約10社、15ショップほど展示会のアポイントが入っています」という勇気のある小売店の多さに、この業界も捨てたもんじゃないなと思わざるを得ない。

 実はこの 「CUNE」、10月15日に初のランウェイショーの開催を控えているというから驚きだ。前回のコレクションより「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京)」に参加し、2012年秋冬は「腸と白目」という謎なテーマで東京ミッドタウンの某有名建築カフェをジャックした。次のコレクションもただではすまないことになりそうなので、気になるバイヤーはインビテーションの請求を急いだほうがいいかもしれない。

■ CUNE 新規お取引先募集のお知らせ http://mammoth-jp.com/cp