愛知のご当地ライターがオススメする、絶品みそグルメ巡り

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愛知の味といえばやはりみそ! というわけで今回は、長年のライター経験から、地元メディアを中心に中部圏のカルチャーを深く広く発信しているライター・石黒昭弘が、絶品みそグルメをご紹介!赤みそを「これでもか!」と使いまくるイメージのある名古屋メシ。

たしかにみそを使ったメニューは数々あるが、基本「みそカツ」「みそおでん」「みそ煮込みうどん」といった定番メニューで固定された感がある。

今回は生粋の名古屋っ子ライター石黒が、名古屋で生まれ育った食通の仲間たちと共に、ド定番からちょっと変わったニューウェイブまで食べ歩いてみた。

秋冬に名古屋を訪れる方々へオススメの「厳選」みそグルメである。

みそグルメのド定番といえばみそ煮込みだ。

筆者たちが足を運んだのは、その中でも究極のド定番「山本屋本店」エスカ店。

名古屋にみそ煮込みの店は数あれど、全ての味において比較対象となるのはこの山本屋である。

エスカといえば、新幹線名古屋駅から直結の地下街。

旅行者は名古屋旅の最後に、ここエスカ店でみそ煮込みを食べ、新幹線に乗り込むのが王道だ。

最初に断っておくと、山本屋のメニューは他店のみそ煮込みに比べるとけっこう割高だ。

しかしそれを補って余りある魅力が、この店にはある。

この店で面白いのは、観光客は妙〜に気張って「名古屋コーチン入り味噌煮込みうどん」(一鍋2,205円)なんかを注文する人が多い点。

しかし、一度、素朴な定番「味噌煮込みうどん」(一鍋1,260円)をオーダーしてみてほしい。

当然、鶏肉と卵は標準で入っているので心配なく。

待つことしばらく、高熱のみそ煮込みうどんが登場する。

年季の入った土鍋のフタを開けると、ぐつぐつぐつぐつぐつと煮立った音が…。

まず、つゆをレンゲでひと飲み。

あつッッッッッッ! 山本屋ならではの、ダシのきいたみその風味が口中に広がる。

聞けば、赤みその他に白みそを少し加えているという。

ほのかに感じる甘さの正体はそれか。

みそはブレンドするほどうまみが増す食材なのだ。

ちなみに、フタを取り皿にするのが山本屋の流儀だ。

麺とつゆにはぜひとも一味・七味をふりかけていただこう。

さて、さらにミニレクチャー。

みそ煮込みは決して「みそうどん」ではない。

普通のうどんとの最大の違いは、麺がアルデンテで出されることだ。

アルデンテといえば聞こえはいいが、要するに生煮えの芯だらけ(笑)。

生煮えが前提だから、麺打ちには塩を使っていない。

それを、打ち粉を落とさずそのまま鍋に投入する。

食べた時のゴワゴワ感に、初めて食べた人はびっくりするだろう。

まれに讃岐(さぬき)うどんでみそ煮込みを提供する店がある。

しかしそれは「鍋焼きうどんのみそ味」であって、みそ煮込みでは決してないことを忘れずに! このゴワゴワ麺が受け入れられるか否かが、みそ煮込みを食べる上での分岐点となる。

そして、途中で卵をくずす。

卵黄をつゆにかき混ぜてもよし、麺に直接ちょんちょんと付けてもよし。

食欲旺盛な人には、白ご飯(お替わり自由)も注文することをオススメする。

みそ味を食べ続けていると、やたら白米が欲しくなるものだ。

ご飯とみそとのコラボを存分に楽しみながらつゆを最後の一滴まで飲み干せば、満足も高まること間違いなし。

山本屋でみそ煮込みうどんの味に目覚めたら、次はぜひとも他店にも足を運び、自分好みの味を発見してほしい。

●Information 山本屋本店 エスカ店 名古屋市中村区椿町6-9 新幹線地下街エスカ 豚の大腸をみそダレで漬け込み、網焼きした下町グルメが「とんちゃん」だ。

いわゆる焼き肉屋の定番メニュー「豚ホルモン焼き」によく似たメニューなのだが、名古屋メシとしてはまだマイナーな部類に属するだろう。