最下位シエナに敗れてどん底にまで達した先日と異なり、ダービーを制したインテルは、多くの自信を手にしてリーグ中断を迎えた。この序盤戦、インテルは当初の考えから多くを変更している。選手とフォーメーションを入れ替えてきた。

チームづくりの段階において、より自信を身につけるには、まだ多くのことをやらなければいけない。だが、リーグ中断はインテルの現状を振り返り、アンドレア・ストラマッチョーニ監督率いるチームの大黒柱を発見する上で良い機会だ。

この序盤戦のメンバーを分析すると、常にプレーしている選手が3人いる。FWディエゴ・ミリート、DFアンドレア・ラノッキア、そしてDF長友佑都だ。ミリートについては、おそらく予想どおりだろう。チームには彼の控えとなる選手がいない。コンディションが良ければ、ミリートは常にプレーする。不動のレギュラーであり、だからこそジャンパオロ・パッツィーニは犠牲となったのだ。

2人目のラノッキアについては、復活と言える。彼はイタリア代表にも復帰した。2シーズン前にすでにインテル守備陣の大黒柱だった彼だが、去年は忘れ去るべき一年となった。複数の指揮官たちと良いフィーリングになかったこともある。だが、ストラマッチョーニ監督は彼に再び火をつけ、決して彼を諦めることがない。

ラノッキアは出場時間数でもトップを走っている。664分間だ。平均採点は6.64。2人(最近なら3人)のセンターバックの一人は、彼に予約されている。ラノッキアの出場機会がこれほどとは、予想されていなかったことだ。開幕当時はワルテル・サムエルとマティアス・シルベストレがレギュラーのコンビと見られていたのである。夏の初めには、放出を主張する声もあったほどだ(ただし、クラブが本当に考慮したことはなかった)。

3人目の「不動の選手」は、おそらくサプライズだろう。非常に良いプレーから十分ではないプレーまで、パフォーマンスに波があるにもかかわらず、長友は常にプレーしている。アルバロ・ペレイラの適応や、ハビエル・サネッティのインサイドハーフ起用、ジョナタンとの競争が激しくないことなどが影響した。だが、長友を欠くことはできない。ただし、リーグ再開初戦は出場停止だ。

そのほかの選手では、サネッティとMFエステバン・カンビアッソが、7試合のうち6試合で先発。MFフレディ・グアリンとMFワルテル・ガルガノも全試合に出場しているが、2試合はベンチスタートだった。序盤戦でのチーム内得点王であるFWアントニオ・カッサーノは、トリノ戦やキエーヴォ戦でベンチスタートしている。

ヨーロッパリーグも含めると、話は別だ。ただ、カンビアッソは12試合で先発と、完全なるリーダーの座を取り戻している。続くのはサネッティの11試合だ。