男がBL好きで何が悪い!? 隠れ「腐男子」が苦労していること

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BL作家の柚木深つばさです。みなさんは、「腐男子」という言葉を聞いたことがありますか? 「腐女子」は、世間にある程度認知されていますが、「腐男子(BL好きな男性)」という言葉はあまり浸透していません。
男性がBL好きだと、ゲイだと思われたり、同性はおろか女性からも引かれてしまうからでしょう。
しかし、BLに萌える男性は、少数ながら確実に存在しています。そこで今回は、筆者の周りにいる腐男子に、BL好きで苦労していることを聞いてみました。

隠れ「腐男子」が苦労していること

女性のみなさん、もし腐男子を見かけても引かずに、温かい目で見守ってあげてください。彼らはBL好きなあまり、陰でこんな苦労をしているんですよ。

●その1:カミングアウトできない
「腐女子の姉の影響でBL好きに。でも、友達には絶対言えません。親友のオタク友達なら少なからず理解があるかなと思って、それとなく『なあ、BL好きの男ってどう思う?』と聞いてみたら、『あり得ねえ、ホモかよ』と即答された。やっぱり、一生隠し通すしかないのか……」(31歳/販売)


●その2:ナンパだと疑われる
「アニメイト(アニメ関連商品の専門店)で、オレの好きなカップリング話に花を咲かせていた腐女子ふたりを発見。思わず声をかけようとしたけど、ナンパだと勘違いされるのが嫌で踏みとどまった。よくネットで『アニメイトで声かけてくる男、最低!』って見かけるから。オレもそのカップリングが好きで、いっぱい同人誌集めているのに……。せっかく仲間を見つけても、積極的に絡みにいけないのがつらすぎる」(28歳/製造)


●その3:根本的に仲間が少ない
「女友達から渡されたBL雑誌のおかげで、腐男子になってしまったノンケのオレは、腐男子仲間を見つけるのに一苦労。SNSで探してみると、ゲイやバイで腐男子なのは多いようだけど、純粋(?)に意気投合できる腐男子仲間はなかなかいないので、見つけたときの興奮は半端ないですよ」(26歳/小売)


●その4:BL本の隠し場所に困る
「BL本の隠し場所は、エロ本よりも気を遣います。もし親がBL本を見つけてしまったら、『息子がホモになった!』と家族会議になりかねないので。なのでオレは、ふつうのエロ本を本棚の前に置いて、その後ろにBL本を隠すようにしてます」(27歳/IT)


●その5:“受け”と本名が被ると複雑になる
「“攻め”(BLの男役)のキャラクターと名前が被るのも複雑ですが、“受け”(BLの女役)のキャラクターと本名が被ったときには、とっさにケツの穴を押さえてしまいます。小説やマンガならまだしも、ドラマCDやボイス入りBLゲームだと、その複雑さはさらに倍。18禁だと……もう何も言えません」(29歳/金融)


●その6:「女性向けですが、大丈夫ですか?」と言われる
「同人誌やBL本を買うと、決まって売り子さんや書店員さんに、一瞬ハッとされた挙句、『……こちら、女性向けですけど、大丈夫ですか?』と言われます。気を利かせて『彼女さんにですか?』と聞いてくるひともいますが、『いいえ、自分用です』と答えると、気まずい沈黙が。もう会計の際は、ゲイに間違われることを覚悟で望んでいます」(30歳/保険)


「腐男子」=ゲイじゃない!

ノンケの腐男子から見るBLは、あくまでもファンタジーの恋愛を楽しんでいるだけに過ぎません。

そんな彼らがBLにハマったきっかけは、姉の影響だったり、女友達から半ば強制的にBL雑誌を渡されたり、はたまたエロい表紙に騙されてうっかり書店で手にしてしまったりということが多いようです。

腐女子よりもさらに生きにくい腐男子ですので、彼らを見かけた際には、どうか優しい目で見守ってあげてくださいね。


Written by 柚木深つばさ
Photo by Romain Toornier