日本のノーベル賞に韓国も高い注目 「うらやましい」「韓国の教育システムでは無理」

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スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学生理学賞を京都大の山中伸弥教授に贈った。山中教授は、さまざまな細胞に変化する能力のあるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を製作し、再生医療の研究や新薬開発に新たな可能性を開いたことが高く評価された。

山中教授の受賞により、日本のノーベル賞受賞者は19人となった。1949年に湯川秀樹博士がノーベル物理学賞で受賞したのをはじめ、科学賞7人、物理学賞6人、生理医学賞2人、文学賞2人、平和賞1人でそれぞれ受賞しており、特に自然科学分野での受賞者が多いことが分かる。

韓国のメディアも、山中教授の受賞を相次いで報じた。韓国では2000年に平和賞を受賞した金大中元大統領しかノーベル賞を受賞していないため、日本の受賞者の多さに注目。「ノーベル生理学賞を受賞したアジア人2人は共に日本人」「日本は2008年から偶数年ごとに受賞者を輩出している」「21世紀に入り9人も受賞」「OECD加盟国中、ノーベル賞最貧国は韓国、メキシコも3人」などと伝えた。

インターネット上にも、山中教授の受賞についてさまざまなコメントが大量に寄せられた。
「今の韓国では基礎科学の重要性は理解されないだろう。日本がうらやましい」「韓国はビルボードチャートで、日本はノーベル賞で歓喜。なんだか悲しい」「韓国は人脈作りばかり。日本はその間に自身の研究を進めているんだ」「韓国の教育では絶対にノーベル賞はとれない」「韓国政府はノーベル賞塾を作るべきでは?」「日本の政治は後進的だが、人文科学や芸術文化においてはとても高度なレベル」。多くの人が日本の科学教育に関心を示し、自国の教育システムではノーベル賞は到底望めないなどと考察していた。

参照:SBS
参照:聯合ニュース

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