10月5日に全米公開された、ティム・バートン監督最新作『フランケンウィニー』。同作は、科学好きの少年ヴィクターが、事故で命を落とした相棒スパーキー(犬)を実験により"フラン犬(ケン)"としてよみがえらせたことで起きる騒動を描いた作品。バートン監督の1984年の同名短編作品を基にした、モノクロの長編ストップモーション・アニメだ。

この作品の公開を記念して、<moviefone>が奇才バートン監督にインタビュー。新作『フランケンウィニー』の話はもちろん、ストップモーション・アニメの魅力や、憧れのホラースターとの共演、そして今年のハロウィンの計画などを聞いた。

moviefone: ヴィクターがスパーキーと作ったモンスター映画を見せているオープニングのシーンが気に入りました。あれは自らの体験が基になっているのですか?
バートン監督:多くの子供がそうであるように、僕もかつては8ミリフィルムで映画を作っていたんだ。ストップモーションをちょっとやってみたり、自分の飼っている動物を着飾ってみたり、屋根からジャンプして空を飛ぼうとしてみたり、車の模型を焼き払ってみたりね。子供の頃って絵を描いたり、演じたりするよね。映画作りって、そういうのを全部組み合わせたものだったんだ。

あなたにとって、ストップモーション・アニメの魅力とは?
手触りの感覚があるところかな。(伝説のストップモーション・アニメーターの)レイ・ハリーハウゼンの映画とか、ああいう昔の作品を見たときの感情がよみがえるっていうかさ。『フランケンシュタイン』って、生命のない物体に生命を吹き込む物語でしょ。それこそがストップモーションそのものなんだよね。

ボリス・カーロフが主役の怪物を演じた『フランケンシュタイン』(1931年)を初めて見たときの印象は?
僕に語りかけているような感じだった。たとえばある映画を見たとするよね。どうみてもファンタジーなんだけど、登場人物の感情が自分にはリアルに感じることがある。怒れる村人たちは、僕の近隣住民を思い出させたし、フランケンシュタインが何かをしようとするときの強迫観念も理解できる。つまり、たとえ表面的には接点なんてまったくなさそうでも、感情面ではつながっているっていうね。

(初監督作品『ヴィンセント』のナレーターや『シザーハンズ』の発明家役を務めた)ヴィンセント・プライスや、(今回の作品にドラキュラ役で出演している)クリストファー・リーなど、これまでもアメリカのホラー映画黄金期を支えた名だたるスターたちと共演を果たしてきましたが、この先、最も共演したい俳優は誰ですか?
うーん、答えにくいけど、『Mad Love』(1935年のホラー映画)の頃のピーター・ローレは素晴らしかったね。(ボリス・)カーロフもすごかったって聞いてるし。というのもクリストファー・リーが以前、彼の隣に住んでたらしくて、そういう話を聞いたんだ。ラッキーだなと思うのは、(『バットマン』シリーズの執事アルフレッド役で知られる)故マイケル・ガフも、僕にとってはそういう存在だったんだ。『巨大猿怪獣コンガ』(1961年)とか『黒死館の恐怖』(1959年)とかの彼は、最高すぎたよ。子供の頃に憧れた人たちに会えるっていうのは、僕にとってものすごく刺激的だったし、実際に会ってみても、人としても最高にクールだってことがわかるんだ。

ところで10月に入りましたが、今年のハロウィンのご予定は?
ときどきロンドンでハロウィン・パーティーをやるんだけど、まだ去年のパーティーから抜け切れていないんだ。まだ効果が消えてないっていうか。実際のところ、僕らは2〜3か月ごとにハロウィンをやってるようなものでさ。確か3週間ほど前にもやったばかりなんだ。つまり、しょっちゅうやってるってわけ。

映画『フランケンウィニー』は12月15日(土)より、2Dおよび3D同時に日本公開予定だ。

『フランケンウィニー』予告編