福岡県内の炭酸泉の町で見つけた、スカッとさわやかコガ・コーラ!!

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今時珍しい、瓶の容器にレトロ感漂うロゴタイプ。

ある日、炭酸泉で有名な町で偶然見つけた黒い飲料。

「あ、スカッとさわやかコカ・コーラだ。

懐かしい」と手に取ると、どうも大きさが違う。

ラベルを見ると、れ、れ、コガ・コーラ? なんだ、これ?福岡県南部の町、みやま市。

ここに古くから湯治場として親しまれ、あの文豪・夏目漱石も訪れた船小屋温泉郷がある。

自慢は日本トップクラスを誇る含鉄炭酸量で、飲めば胃腸病にいいという。

その効用が評判を呼び、一時は20軒もの旅館が立ち並ぶにぎわいを見せたが、それも今は昔。

世間が車社会へと移り変わり、娯楽も多様化する時代へ。

次第に訪れる人も少なくなり、のどかな一地方町となった。

そこに今も残るのが2つの炭酸泉のくみ場・鉱泉場だ。

有料だが大変な人気で、ポリタンクなどに詰める人が終日詰めかける。

その1つである長田鉱泉場を、たまたまドライブ途中に訪れた。

鉱泉を持参のペットボトルに詰めた後、近くにある直売所「長田鉱泉ふれあい館」にぶらり立ち寄ったら、ん? 今では珍しい瓶の容器にレトロ感漂うロゴタイプを施した黒い飲料。

「あ、スカッとさわやかコカ・コーラだ。

懐かしい」と思わず手に取った。

ところが、瓶の大きさが違う。

で、ラベルをよく見ると、コガ・コーラ! えっ、コガ・コーラ?「長田鉱泉ふれあい館」の原田亜希子さんに話をうかがった。

すると、今からおよそ50年前に、古賀飲料工業所が一時期作っていたコーラ飲料だとのこと。

同社は福岡県瀬高郡高田町(現・みやま市高田町)で、ラムネや子供向け飲料などを製造していた。

古賀産のコーラだからコガ・コーラ。

当時、その直球なネーミングが話題になったかどうかは分からないが、地元住民の喉を潤す飲料として地元の小売店などで販売されていたという。

ところが1991年に古賀飲料は廃業。

コガ・コーラも住民の心の奥に懐かしい思い出としてしまい込まれていた。

では、なくなったはずのコーラがなぜここに? 実は、九州新幹線の全線開業に伴い、船小屋温泉駅ができる運びとなり、町おこしのひとつとしてコガ・コーラを復活させることになったという。

復活に当たっては、みやま市の商工会や地元商店主ら当時のコガ・コーラを知っている45〜50歳以上のメンバーが集結。

おぼろげな記憶や当時の写真などを頼りに、味や口あたりの再現に尽力した。

仕込み水には、長田鉱泉水も使用することにしたという。

こうして2010年3月に復刻版が登場。

販売窓口は長田鉱泉ふれあい館のみであったが、ネーミングと懐かしさ、希少性が話題を呼んだ。

テレビや新聞の報道も重なったことから、発売当初は大勢の人が行列をつくり、品切れもしばしばだったという。

原田さんによると、コガ・コーラを目的にやって来た人の中には、長田鉱泉のことを知らない人も多いとか。

そこで鉱泉の説明をすると、鉱泉場に出向いて試飲。

その味に感動し、リピーターとなって鉱泉をくみにやって来る人が増えたそうだ。

つまり、コガ・コーラは立派に町おこしの役割を果たしているのだ。

現在は発売当時のフィーバーもおさまり、品切れということはない。

ただ、中にはケースで40本、100本と大量買いする人もいるという。

理由を尋ねると、「古賀さん」の結婚披露宴のウエルカムドリンクに使ったり、引っ越しで九州を離れた「古賀さん」に届けたりと、全国の古賀さんにエールを送るメッセンジャーとして使われているらしい。

さて、肝心の味だが、これは飲んでみてのお楽しみ。

ぜひ長田鉱泉といっしょに味わいに来てほしい。

200ミリリットル入りで1本200円。

ちなみに通販はやっていない。

●Information 長田鉱泉場 みやま市瀬高町長田2633-1長田鉱泉場ふれあい館 みやま市瀬高町長田2662-2