ザ・ビートルズがシングル『ラブ・ミー・ドゥ』でデビューしたのは1962年10月5日。今年でレコード・デビュー50周年になります。これを記念し、ビートルズ関連の番組が明日から放送されたり、アナログ盤のリマスター発売が11月に予定されています。ロンドンオリンピック開会式でのポール・マッカートニーの演奏は記憶に新しいところ。今年はビートルズに触れることが多い1年になるのかもしれません。

 ビートルズが日本の音楽界にもたらした影響が多大なものであることは、言うまでもありません。彼らの登場以降、演奏家・バンドたちは作曲家に楽曲を提供されて演奏するというスタイルから、自作自演のスタイルに切り替えていきました。勿論、だからといって提供された曲を演奏する形態が消えることはなかったし、これからも消えることはないでしょう。ですが、グループサウンズ以降の日本に見られるシンガーソングライターの出現は、ビートルズが大きな役割を担ったといえます。

 さて、そんな誰もが知っているビートルズですが、現代の若者には馴染みが薄くなっているようで、ジョン・レノンとビートルズが結びつかない人も少なくありません。ビートルズは当たり前のように聴かれる音楽の経典では無くなってきているのです。

 書籍『さようならビートルズ』は、ビートルズを中心に、日本における洋楽ポップスの位置づけがどのように変化したかを紹介しています。洋楽に日本詩が付けられ歌謡曲に生まれ変わって歌われていた時代から、ラジオによって一気に洋楽が普及し邦楽とセールスが対等だった時代、邦楽がメインになり洋楽の売り上げが落ち込んでいった時代、そして、現代と、私たちリスナーと洋楽ポップスの関係が「あ、そうだったんだ。」と、納得できる内容となっています。

 ビートルズファンのみならず、「ビートルズを知らない現代の若者たち」にも知ってもらいたい、音楽の時代があるのです。




『さよならビートルズ (双葉新書)』
 著者:中山 康樹
 出版社:双葉社
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