小松剛、相沢寿聡、山本芳彦、末永真史に対し、来季の契約を結ばないことが発表された。野手は時間がかかるが投手の見切りは早くする、その方針通りとも言えるが、寂しい季節だ。小松は育成選手としての契約を打診されており、山本芳は打撃投手、相澤と末永は現役続行を希望している。また育成の永川光、中村亘も戦力外。育成選手として再契約するかはまだ未定となっている。


 08年ドラフト3位、大卒4年目の小松はルーキーイヤーに5勝。ヒーローインタビューでこれから彼が勝っていかなければカープは強くならないと期待をかけられたが、課題はフライピッチャーである点だった。内野では無く外野に飛ぶ確率が高いため、被本塁打率や長打率が高い。更に今年はほとんど3軍暮らしだった。

 相澤は何度もフォームが変わった。貴重な左投手、ワンポイントなどで役割を求め、今季も二軍で46試合に登板したが、武器とまではならなかった。戦力外通知を受けた日、同期入団の今井に頑張れよと声をかけた。相澤らしい優しさを物語るエピソードだが、それは反面プロとしては課題となってしまったのかもしれない。球団からは打撃投手も打診されている。

 山本芳は内外野を守れるユーティリティプレイヤーとしての役割だったが、186cmと大柄であり、打撃練習での飛距離は見るべきものがあった。しかしその打力でアピールできず、気がつけばプロ入り11年が経っていた。昨年の50イニング連続無得点中にもう少しアピールできていればと思い返す。

 13年目の末永は思い出が多い。ただ外野手は多く、若手も増えた。守備に難があり、2軍でも2年連続で2割1分台と低迷した。打撃センスは誰もが認める所で、挨拶に行った前田からも「どこで道を間違えたんかのう」と惜しまれた。そんな末永の「前田さんより早く辞める事になるとは思わなかった」という言葉が、心に重い。前田二世、赤イチロー、様々な呼び名は、大きな期待感から来るものだった。