韓国で日本産ビールと酒の輸入が急増中! 一番人気はアサヒビール 若者を中心に高い支持

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竹島問題などによる日韓関係の悪化を受け、一部の韓国人が日本製品の不買運動を呼びかけているという。「反日教育」などの影響を受け、さぞや日本製品の風当たりは強いことだろうと思ってしまうが、そんなことはない。近年韓国では若者を中心に日本のビールや酒が高い人気を集めており、日本からの輸入は増加する一方。酒に限ってみれば影響はあまりなさそうだ。

韓国の関税庁は近年の酒類輸出入の動向を分析した報告書を発表した。それによると、日本から輸入するビールや酒の量は大幅に増加。2011年(1-8月)のビール輸入量は、日本がオランダを抜いて全体の19.5%を占め、1位を獲得した。日本のビールの売れ行きは2012年(1月-8月)も好調で、前年より7%増の26.4%を記録している。

現在韓国で販売されている日本ビールは、アサヒ、サントリー、キリン、サッポロといった大手メーカーの製品で、輸入食品を扱うスーパーマーケットをはじめに、最近はコンビニにも並ぶ。これまで1番人気だったオランダの「ハイネケン」は、その座をアサヒビールに明け渡した。アサヒビールが人気なのは、ロッテアサヒ酒類による攻撃的なマーケティングと、若者から高い支持を得ているからだという。

このような日本ビールの人気は、韓国の経済状況も関係している。報告書によると、ビールと酒の輸入が大きく伸びる一方で、ウイスキーは減少傾向。韓国の消費者が、高級なウイスキーから安価なビールへ移っていることも、日本ビールの売上げを押し上げる一因となっている。

また、街では若者を中心に日本式居酒屋が大人気だ。このような店では日本のビールや日本酒を提供するため、日本の味を楽しむ人々が自然と増えている。特に日本酒は、日本からの輸入量が前年比で106%増という人気ぶり。やはり、日本酒の輸入増加も、若者たちの支持によるものだいう。

日本酒は焼酎よりもアルコール度数が低いため女性も飲みやすく、冬になれば韓国では珍しい「熱かん」という飲み方もある。韓国ではお酒を温めて飲むことはないため、これもウケている。日韓で葛藤はあれど、日本の酒の人気は止まらないようだ。

参照:SBS
参照:スポーツソウル

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