徳島ラーメン誕生の影に「徳島ハム」あり! 徳島ラーメンのルーツを調査

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近年、その名が全国区になった「徳島ラーメン」。

豚骨ベースで少し甘みがあるスープが特徴だ。

同ラーメンは1999年、「新横浜ラーメン博物館」に期間限定出店したことで、全国的に知られるようになった。

その時、店を出したのが徳島市内にある人気ラーメン店「いのたに」だ。

当時はまだ徳島ラーメンという名前ではなく、中華そばや支那(しな)そばと呼ばれていた。

その後、地元の新聞やタウン誌などが名付けたことで、一気にその名は全国に知られるものとなった。

一口に徳島ラーメンといっても、徳島市内や北部、南部といった地域によってバリエーションは異なる。

大きく分けると、白濁の豚骨スープを濃口じょうゆで味付けした「黒系」と、その豚骨スープを薄口じょうゆで味付けした「白系」、清湯をベースとした中華風の「黄系」がある。

「新横浜ラーメン博物館」で話題になった「いのたに」が黒系を代表する店だったことから、一般的に「徳島ラーメン」と言うと黒系を指すようになった。

どのタイプもベースは豚骨。

その由来を徳島県観光協会振興課課長補佐の永井利幸さんは、「県内に日本ハムの前身であった徳島ハムがありました。

そこで大量の豚骨が出たため、安く簡単に手に入れることができたおかげだと言われています」と説明。

徳島ラーメンの麺はストレートの中細麺で、しかも短く柔らかいものが多いのが特徴。

また、トッピングは一般的なラーメンに入れられているチャーシューやナルトなどは少なく、その代わりにタレで濃厚な味付けで煮込んだ豚バラ肉や生卵、モヤシなどが入っている。

また、そのルーツが屋台で出されていたラーメンだったことから、小ぶりの丼で出す店が多いのも特徴といえる。

その理由については、「徳島の人は丼からはみ出るほどの汁が入っているのが好みなので、屋台でなくなっても小さな丼が残ったのではないかといわれています」と永井さん。

なお、丼が小さめなことから量が少ないこともあってか、ライスは必ずメニューにある。

中にはライスを無料で提供している店もあるほどだ。

全国的に有名になった徳島ラーメンだが、今や徳島市内だけでもラーメン店が続々と誕生。

その数は100を越える。

それらの中には、全国的に有名になった店もいくつかある。

代表的なものとしては、徳島ラーメンの名を全国にとどろかせるきっかけを作った「いのたに」。

また、生卵が無料で入れ放題ということで知られる「ラーメン東大」は、おいしいことに加えてそのネーミングのインパクトもある。

若い人を中心に、ファンを増やしている。

運営会社である東大の谷口さんは、「当社のラーメンはスープから全て手作りにこだわっていますし、どの店舗でも同じ味が楽しめるよう、セントラルキッチンで作ったものを送るようにしています」と説明。

徳島ラーメンの味を守るためのこだわりが分かる。

現在、徳島ラーメンを求めて全国から訪れる人のために、徳島県観光協会では「徳島ラーメンマップ」を作成している。

観光案内所などで配布しているので、それを利用すれば、間違いなくおいしい徳島ラーメンに出合えるはずだ。

● information 徳島中華そば・徳島ラーメン専用MAP