売上高の減少と建物設備の老朽化を受け、小田原駅東口の専門店ビル「箱根登山ベルジュ」が2013年3月末で営業終了すると発表された。小田原駅の周辺にはこれまで百貨店として開業した施設が同ビルを含め3店舗あったが、2002年までに他2店が閉店し、今回で全ての百貨店業態が撤退。2007年には小田原地下街も営業を停止しており、近隣に新規の郊外型ショッピングセンターが進出する一方で、長きにわたり地元住民に愛されてきた老舗施設の廃業が続いている。

小田原駅前「箱根登山ベルジュ」が閉館の画像を拡大

 「箱根登山ベルジュ」は、1959年10月4日に敷地面積5,136平方メートル、地下1階から地上9階の「箱根登山デパート」として開業。1980年からは専門店を集積した「箱根登山ベルジュ」として営業を続けてきたが、1988年の約24億円を売上高のピークに1993年以降、郊外商業施設との競合激化などにより売上高の減少傾向が続いてきた。1998年には集客の向上を目指し、新規テナントの導入や1階ファサード部分のリニューアル対策を実施したものの目指す集客効果を上げることができず、近年ではビルの各所で老朽化が顕在化してきたため、全館の営業終了を決定したという。

 「箱根登山ベルジュ」を運営する箱根登山鉄道は、「これまで、ご来店いただきましたお客さま、地域の皆さま、お取引先さまなど多くの皆さまに支えられて営業を続けられましたこと心より感謝申しあげます」とコメントを発表。全館閉店セールが10月20日からスタートし、2013年3月31日に53年の歴史に幕を下ろす。今後は既存建物を取り壊した後、新規施設の建設を予定している。