アメリカでは大統領選を1か月後にひかえ、セレブも一般人も自分の支持する候補のための運動が盛り上がっているが、10月1日、トップクラスのセレブが集結して、ユニークな中立の「投票しよう」CMが公開された。

「Vote 4 Stuff」(直訳:モノのために投票しよう)というこの公共広告は、レオナルド・ディカプリオが主宰する製作会社アッピアン・ウエイ(Appian Way)がプロデュースしたもの。

"Stuff"というのはカジュアルな言い回しでたいてい何か持ち物、物事という意味だが、この場合、「自分にとって大事なモノ」という使い方。若い層向けのCMで、これから起こる選挙は、「何が自分にとって大事なのか、1票を投じて表現するチャンスだよ」と呼びかけている。


レオナルド・ディカプリオやエドワード・ノートン、トビー・マグワイアに加え、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ザック・エフロン、セレーナ・ゴメス、アマンダ・サイフリッド、エレン・デジェネレス、ジョナ・ヒルなど、豪華な顔ぶれが出演し、最初はけっこうふざけた調子で始まるこのCM。「何でもいいから何が大事?」「ほんとに何でもいいの?」「犬が自分のフンを拾ってくれるとか?」「ネコ」「トラは危険だから学校から排除するとか」「ダブステップ」「週末3日、もしくは4日連休?」などと、ナンセンスが面白い。


やがてシリアスになり、「この選挙は私たちの人生の中で、最も重要な選挙のひとつです」とレオ様。「本質的に重要な問題について、超党派的な会話をうながし、11月に向けて有権者登録を増やすため、ソーシャルメディアのパワーを使います」としめている。 FacebookページやTwitterを使ってユーザーが「自分にとって大事なモノ」を投稿すると、将来のオンラインCMなどに採用されるという。

年々数を増し、今ではアメリカ人口の20%近くを占めるヒスパニック系の有権者を意識し、ベニチオ・デル・トロがスペイン語で話す部分もあるこのCMではセレブがそれぞれ、何が彼らにとって大事な「モノ」なのか発言。同性婚、気候変動、外交政策、生殖の権利、労働者の権利、移民法、教師の給与、また教育などがあげられている。

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