セリエA前節フィオレンティーナ戦で、インテルのマッシモ・モラッティ会長はスタンドでの様子を何度も映し出され、満足そうな表情を浮かべていた。唇の動きを見る限り、MFフィリペ・コウチーニョのプレーに、「なんて強いんだ」とも述べている。試合から一夜明け、モラッティ会長は報道陣に対し、フィオレンティーナ戦でのインテルに良い印象を受けたことを認めた。

「昨日は今季最高のインテルだった? 間違いなくそうだね。こういう試合をしなければいけなかった。選手たちは慎重で、注意深かったね。我々は何度もチャンスを逃した。前半は4−1で終わってもおかしくなかったし、後半ももう1ゴール奪えたはずだ」

サン・シーロのタブーを打ち破った今、インテルは新たな自信とともに次節ダービーへと向かうことができる。だがその前に、ヨーロッパリーグのネフツチPFKでアゼルバイジャンへの遠征がある。

「そうだね。あまり良くはないが、それは最初から決まっていたことだ。我々はあそこまで行かなければならない」

だが、アゼルバイジャンへは全員が行くわけではない。アンドレア・ストラマッチョーニ監督はおそらく、一部選手の長距離遠征を避けるだろう。例えば、1日にチーム練習を再開したものの、日曜のダービーを見据えて完璧に回復させるべく、FWロドリゴ・パラシオは外れるはずだ。

ストラマッチョーニ監督は、FWアントニオ・カッサーノとFWディエゴ・ミリートの後ろにコウチーニョが入るトップ下の新たな形についても検討しなければいけない。一方、ミリートとカッサーノを諦めるのは難しいだろう。後者は6試合で4ゴールと、かつてない最高のスタートを切っている。

守備では、DFクリスティアン・キヴがいないのは確実だろう。ストラマッチョーニ監督は9月30日、「クリスティアンがまだまだかかることを恐れている」とかなり明確に明かしている。